第3,978号・ブログ

《”ねぎたけ”こと・・・禰宜 猛(ねぎ たけし)です!♪》
「”IQ“よりも”EQ“の時代! ”感情”に強くなろう!」 -28-

 

感情利用」・・・・その事例。
人なら誰でも年に2回や3回は、
『あぁ~今日は会社に行きたくないなぁ~。
もう少しもう少しだけこのまま眠っていたいなぁ~』
こんな気持ちになることがある。
そんな時、
『でも頑張らなきゃもうじき評価だし・・・』
『課長からも期待してるといわれたばかりだからここで休むわけにはいかない』
こういう向き合い方で、
仕方なく、
嫌々、
起き上がって出社していく向き合い方は、
感情利用」とはいわない。
これは「感情」を”利用”しているのではなく、
いやいや無理に気持ちを向けさせているだけのこと。
こういう姿勢は長続きもしないしストレスを生み出すだけだ。
こんな時は、
『そうだ!
こういう日は少し早めに出て、
早めに仕事を終わらせ、
気になっていた〇〇にでも行ってみよう!』
これは、
会社の仕事という目の前の”現象”を、
気になっていた○○にでも行ってみよう!」という、
自分が興味のある現象”へと誘導することで、
自分の「感情」の”利用”につなげている

このように、
何もないところで、

自分の気持ちを無理に前向きにするのではなく、
自然と、
前向きになるように導く能力を「感情利用能力」という。
辛い苦しい。
嫌だ・・・・と感じるようなことを、
『ここで頑張らないと!』とか、
『周りに迷惑を変えるから・・・・』、
『前向きにならなきゃ!』と、
自分のモチベーションを挙げようとする姿勢は、
昔でいうなら”根性論”のようなもので、
そんなものはマイナス要素を生み出すだけ。

明日は対相手と向き合った時の「感情利用」を!

第3,977号・ブログ

《”ねぎたけ”こと・・・禰宜 猛(ねぎ たけし)です!♪》
「”IQ“よりも”EQ“の時代! ”感情”に強くなろう!」 -27-

 

感情識別」の次のステップは「感情利用」。
この「感情利用」とは、
状況判断や目的達成のために、
自分自身の「感情」を意図的に作り出したり
相手に共感していく姿勢を作り出す能力

この”意図的に作り出す”というのは、
言い換えるなら、
無理して
我慢するといった向き合い方ではなく、
あくまでも、
目の前の向き合っていることを成し遂げるために、
自分はいま、
どういう「意志気意識)」で、
それに向き合わなければならないかを探り、
自分の「意志力」によって作り上げていくというコト

自分でコントロールが難しい「感情」を利用していくには、
自分の「意志」を強く持たなければならない
一般的にはこういう向き合い方を、
頑張るとか、
踏ん張るといった姿勢でとらえるが、
何度も言うが、
意志力」とはそういう無理やりな向き合い方とは違う

例えていうなら、
アイディアを出さなければいけないような時。
こういう場合は、
気持ちはリラックスさせた方が良い。
無理に、
『なんかアイディアを出さなきゃ出さなきゃ・・・』より、
『もっとリラックスした気持ちで向き合ってみよう』という
心の調整の仕方をいう。
逆に計算仕事などは集中力が必要になる。
『間違えちゃいけない!』と気張るのではなく、
『集中してみていこう!』という心の調整の仕方

仕事の性格や状況に合わせて、
自分の「意志」で適切な向き合い方を定めていく。
こういう能力を「感情利用能力」という。

明日はもう少し具体的な事例でお伝えしよう。

第3,976号・ブログ

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「”IQ“よりも”EQ“の時代! ”感情”に強くなろう!」 -26-

 

実はK課長。
人一倍頭の回転も速く、
知識も豊富。
そのために、
自分のペースだけで仕事を進めてしまうところがった。
部下に指示を出す場合でも、
『こんなことは常識だから解っているはず』と、
どんどんと進めてしまいがちだった。
部下からすると、
『結局、着地点はどこ?』
『何を求めておられるの?・・・もぉ~勝手にして』
こういう雰囲気が漂うようになっていた。
さらに、
頭の良い人だから、
あまりメモを取らない。
全ては自分の頭の中に入っているとばかりに、
部下とやりとり、
自分で出した指示さえ忘れてしまうことも多かった。

つまり、
K課長は明らかに、
相手や周囲の人の感情を識別”する能力に欠けていたことになる。
ここで勘違いしてほしくないのは、
この能力は、
相手への思いやりとか、
相手の心に自分の心を寄せてなどと、
耳に心地よい言葉を並べるといったものとは、
全くの別物であることは理解しておいてほしい。

世の中には、
そういう耳に心地よい言葉を並べていれば、
相手や周囲の人の感情」”が理解できるという人がいるが、
私達の「感情」とはそんな単純なではなく、
またそんな表面的なことでは,
人間関係”は構築することも継続することも難しくなる。
相手や周囲の人の感情」”を理解するとは、
まず、
自分の足元(自分自身の「感情識別」)からはじめなくてはならないということ。

明日は「感情利用」。

 

第3,975号・ブログ

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「”IQ“よりも”EQ“の時代! ”感情”に強くなろう!」 -25-

 

二つ目の、
相手や周囲の人の感情を識別する”という能力要素は、
ビジネス社会においては欠かすことができない要素だ。
君の周りにもいるかもしれない。
「仕事はできるけどこの人と仕事はしたくない」
「優秀のようだけどなぜか受け入れられない人」
「積極的にいろいろ取組むのだがなぜか浮いている人」
こういうようなタイプとして見られる人は、
この能力要素が欠けている。

例えば、
某営業会社の事例だが、
K課長は一流大学を出て、
頭脳明晰、
理論的でてきぱきと業務をこなし、
その手腕も高く評価され、
同期の中でも第一次選抜で課長に昇格した。
ところが、
そのK課長が就任直後の営業第1課は、
課の営業成績が上がらず、
課員のモチベーションも上がらず、
むしろじり貧状態で、
他の課からどんどんと水をあけられてしまう状態が続いた。
K課長が手抜きをしているわけでもない。
それどころか、
小さな作業レベルでも「効率」を優先し、
部下には細かく指示を出している。
そのためK課長自身からすると、
『私がこんなに頑張ってやっているのに部下はなんでもっと頑張ってくれないんだ』という思いが高じるばかり。

なぜだろうか?
続きはまた明日のブログで。

第3,974号・ブログ

《”ねぎたけ”こと・・・禰宜 猛(ねぎ たけし)です!♪》
「”IQ“よりも”EQ“の時代! ”感情”に強くなろう!」 -24-

 

感情識別」で大切なことは、
まず、
”「感情」に対して賢くなる”ことが重要。
私達は何かを感じたり、
物事を「思考」する時、
まず”自分の過去経験や体験”を、
無意識に浮かび上がらせてくる。
相手から言われる言葉や、
相手の表情に対して、
悲しさとか怒りの「感情」が出てくるのではなく、
自分自身が過去に体験したことや経験したことが、
瞬間的に脳裏に浮かび「感情」を揺さぶる。
自分の「感情識別」を育むには、
まずその過去と真正面から向き合わなくてはならない。
その上で、
感情を表す言葉」というものを認識する必要がある。

例えば、
寒いのは嫌い”という人がいる。
これはまず、
自分が過去に、
寒さ”という体験で嫌な思いをしたことがあり、
寒い嫌い」という図式というより、
思い込みが脳の中に刻み込まれているから。
もしこの「寒い」ということを知らなかったとしたら、
冷たい」とか「痛い」といった表現になってくるだろうが、
何よりも、
自分の過去の経験から「寒い」という言葉を耳にするだけで、
その状況から逃げ出したいという「思考」が働く。
ところが、
寒い経験」を振り返り、
『あぁ~私はそういうコトがあったから”寒い”が嫌いになった』
これをしっかりと自覚できるようになると、
その「寒い」に対する対応策も生まれてくるはず。

続きはまた明日。

第3,973号・ブログ

《”ねぎたけ”こと・・・禰宜 猛(ねぎ たけし)です!♪》
「”IQ“よりも”EQ“の時代! ”感情”に強くなろう!」 -23-

 

いま自分がどんな「感情状態」なのか?
これを知ることはさほど難しいことではない。
誰だって、
目の前に起きた出来事(現象)に対して、
嫌がっている。
避けようとしている。
やる気満々でいる。
ワクワクしている。
こういう「感情状態」を感じ取ることは簡単にやれる。
やれる”というより、
無意識のうちにそういう自分になっている。

例えていうなら、
『A君明日の朝礼は君がやってくれ!』
こう突然、
上司から指示されると、
『えっ?私がですか?』
『明日ですか?』
『えっ!朝礼を?』
こうやって、
解りきったことを、
まるでオウム返しのように聞き返してくる人。
君の周りにもたくさんいるでしょ?
こういう人は、
やりたくない!」という「感情」が自分の中に存在しているのをすでに知覚していることになる。
その「やりたくない!」という「感情」を、
何とか払拭しようと、
まるで時間稼ぎでもするかのように、
馬鹿げた質問にもならないような質問を、
オウム返しのようにしてくるのだ。

結果、
結局は、
やる」という状況から”やらされる”という状況に、
勝手に自分を自分自身で追い込んでいってしまう。
自ら進んで「やる」のと、
嫌々”やらされる”のとは大違いだから、
やったことの結果もまた、
同じレベルで現れてくるのは必然のことだ。
みんなの前で赤っ恥をかいて、
『もぉ~二度と”やりたくない”』という、
さらなる「感情」に追い込まれていく。

中には、
『それって仕事とどういう関係があるんですか?』
『なんのためにやるんですか?』
『その必要性が納得できないければ・・・』・・・・と、
まるで駄々っ子のように、
つまらぬことを口走ってまで、
その”現象”から逃げ出そうとする人もいる。
こうなると、
EQ能力」がもう最低レベルというしかない。

明日また続きを!

第3,972号・ブログ

《”ねぎたけ”こと・・・禰宜 猛(ねぎ たけし)です!♪》
「”IQ“よりも”EQ“の時代! ”感情”に強くなろう!」 -23-

 

感情識別
これは自分自身の「感情」や、
自分を取り巻く周囲の人達が
どのように感じているかを識別する能力
目の前に起きている”現象”に対して、
いま自分がどのような「感情」でそれを受け止めているのか?
または、
周囲の人達がどのような「感情」の状態にあるのか?
これを読み取り知覚する能力を指し、
EQ」の中では最も基本的なスキルであるが、
これを身に着けることがやれないと、
次のステップに進んでいけない。
言い換えるなら、
EQ能力」の中で一番重要で、
一番難しい取組みといえるだろう。
これが身につくと、
自分はどのような行動をとるべきか?
相手に対してどのように対応すべきかが見えてくる。

この「感情識別」は、
大きく2つの要素から成り立っている。
一つは”自分の感情を知る”こと。
二つ目は”相手や周囲の人の感情を知る

まずは一つ目の”自分自身の感情を知る”ということだが、
目の前に起きた出来事(現象)に対して、
自分がどんな「感情状態」になっているのか?
これは単に、
怒っている。
嫌がっている。
悲しんでいる。
喜んでいる。
嬉しがっている。
困惑している・・・・といった表面的なことではなく、
まずは、
その”嫌がっている”大元の原因がどこにあるかということを、
自らの過去にさかのぼって、
その過去の出来事一つひとつと向き合わなくてはならない。

続きはまた明日。

第3,971号・ブログ

《”ねぎたけ”こと・・・禰宜 猛(ねぎ たけし)です!♪》
「”IQ“よりも”EQ“の時代! ”感情”に強くなろう!」 -22-

 

私達は瞬時にして、
感情識別
感情調整
感情利用
感情理解
この4つのEQ構成機能を発揮し、
目の前の”人間関係”と向き合いながら、
状況に応じて「EQ」を活用しながら、
自らの目指す”人間関係”を保持していく。

良好な”人間関係”を構築し維持するためには、
この4つの要素は欠かすことのできない要素となる。
4つのうちのどれが欠けても、
自らの持つ「EQ能力」を発揮することは難しくなる。

そのためにはまず、
素直な気持ち」で向き合うことが何よりも大切なこと。
ここでいう「素直な気持ち」とは、
相手に対してイエスマンになれということではない。
まずは、
自分の過去としっかりと向き合い、
通常起こる自分の「感情」が一体どこから来ているのか?
これをしっかりと自覚することが重要になる

私達はとかく、
自分の弱い分を隠し、
自分の良いところだけを見せようとする。
その最たるものが、
学歴や地位を前面に押し出して、
凄い自分」をアピールしようとする。
この世の中に”凄い人”などというものは存在しない。
みんなどこかに欠点があり、
課題を抱えて生きている。
それがまたその人の”良いところ”にもなっている。
人生は”誰々のように生きる”より、
自分らしく」生きることの方がはるかに尊いのだ

明日からは、
4つの「EQ能力をそれぞれ具体的にお伝えしていく。
まずは感情識別から・・・お楽しみに。

 

第3,970号・ブログ

《”ねぎたけ”こと・・・禰宜 猛(ねぎ たけし)です!♪》
「”IQ“よりも”EQ“の時代! ”感情”に強くなろう!」 -21-

 

Y君の向き合い方は、
単に目の前の”作業処理”ですべてが終わっていた。
当然、
そのレベルで済むものも多くあるが、
結果として、
自分が取組んでいることを「残す」ということがされていない。
仕事とは何をやったかではなく 何を残したか?”
これが問われる。
記録」が無く、
自分がやったことを過去にさかのぼって検証できないものは、
有事の際に、
その原因追及も推測の域を超えることは無い。
こういうレベルのものは、
内容の有無に関わらず”作業レベル”という。

私はセミナーでも、
個別のカウンセリングでも、
良くこのことを話すが、
自分がやったことを「記録」としてしっかりと残せない
そういう向き合い方は、
向き合っている人間に「」しか残っていかないことになる。

会社がせっかく期待してくれて
自分に”作業”を回してくれているのに、
それに”気付けず”、
単純に、
『作業が多くて嫌だぁ~』と、
感情」だけに振り回され、
駄々をこねている子供と変わりが無くなっていたのがY君だ。

EQ」というのは、
この”自省”に対する効果は本当に大きなものを出してくれる。

第3,969号・ブログ

《”ねぎたけ”こと・・・禰宜 猛(ねぎ たけし)です!♪》
「”IQ“よりも”EQ“の時代! ”感情”に強くなろう!」 -21-

 

昨日の事例に登場したY君。
実際に私の顧問先に勤務する青年で、
毎日の”作業”に追われ、
2月頃からだいぶモチベーションを下げてしまっていた。
3月の上旬に、
私が
人事部長からカウンセリングを依頼されて面談をした時には、
『同期の仲間に比べると何しろ”やること”が多すぎて・・・・』
頭を抱え込んで”悩みのどん底”にいるような状態だった。
私が、
『君のやっていることを詳しく教えてくれますか?』
こう尋ねると、
出るわ出るわ、
確かに量的には入社2年目の人間が一人で対応するには多かった。

次に私は、
Y君が取組んできた”作業”の中から、
そのいくつかを選び出し、
『この”作業”で君がやってきた詳細を教えて欲しい』と申しでた。
すると・・・・
『”詳細”・・・ですか?』
『そうだよ。
指示されてから終了報告を出すまでの「記録」を見せて欲しい』
ところがY君はこの「記録」が出せなかった。

そこで指導したのが「EQ」という手法だった。
Y君はただ毎日、
目の前の”作業”に追われていただけなのである。
そして、
その”作業”を全て自分一人で対応し、
仕事」をしてきた大きな勘違いと思い込みをしていた。
だから、
手が回らなくなると、
上司に申し出て、
その”作業”の量そのものを減らしてもらってきた。
Y君からそういう申し出があると、
上司は快く、
『そうか解った!』と彼の申し出を受けてくれてもいた。

ところが一向に”作業”は減らず、
またしばらくすると、
『なんでこんなに俺のところばかりに・・・・』と落ち込んでいった。
EQ」の手法で”気付き”を得るまでは、
繰り返し繰り返しこういう状態が続いていく。

Y君は、
EQ」の手法からいったいどんな”気付き”を得たのだろうか

それは明日のブログで。