第2,123号・ブログ

《”ねぎたけ”こと・・・「禰宜 猛(ねぎ たけし)です」♪》
「職場を100倍楽しくするには?」 -7-

 

会社を辞めたくなった!』
この原因はほとんどが次の理由。
①.人間関係
②.仕事がつまらない

まっ、
一番多いのは人間関係
上司や同僚との関係が上手くいかにのは辛い。
毎日、
出社するたびに、
上司や同僚、
果ては、
部下までの心の中を懸命に読み取ろうとする。
『あの件について怒ってるんだろうなぁ~?』
『私が昇格したことを妬んでるだろうな?』
『あんたの指示通りにしたのに・・・・』と
思っていやしないか?

誰にでもこういう経験は少しはあるでしょ?
こんな時は、
相手の立場にいる、
上司や同僚、部下に対して、
自分が思い描くような人になって欲しいと望まぬことだ。
厳しい叱責を受けたり、
嫌みの一つもいわれたら、
しっかりと、
なぜ?
そうした叱責を受けるのか?
なぜ?
そんな嫌味をいわれるのか?
自分は自分と向き合って
自分の足元だけ見て考えればよい
相手のことはどうでもよい。
大切なことは「自分」であることを忘れないこと。
それでも、
『どう考えても理不尽なことだ!』と信ずるなら、
直属の上司を飛び越えて直訴すればよい。

そんなことより、
「今、目の前の”仕事”が自分はどれだけ好きか?」
こっちの方が大切だ!
好きな仕事なら、
嫌な奴の言葉は聞き流し、
仕事に夢中になることである。

仕事がつまらないなら、
つまり、
良い人達ばかりだけど仕事が嫌い”というなら、
その「」についていくことである。

大好きな仕事で、
上司や同僚や部下も、
みんなよい人達・・・・なんて表面的なことを除けば、
そんな状況はほとんど存在しない。

もし、
そんな状況の中で今やれているとしたら、
『あなたを成長させているものは何なの?』ということになる。

 

 

第2,122号・ブログ

《”ねぎたけ”こと・・・「禰宜 猛(ねぎ たけし)です」♪》
「職場を100倍楽しくするには?」 -6-

 

人はどんな時にも、
大なり小なり”不満”を抱くもの。
大好きなゴルフをやっていても、
『なんでラフがこんなに深いのぉ~?』
『今日のグリーンは早すぎてダメ!』
ナイスショットやナイスパットが生まれないのは、
ラフが深いからでも、
グリーンが早すぎるからでもない。
自分の”やること”がチョッピリ狂っているから。

職場でもよくある。
『えっ?残業?聞いてないよぉ~』
私もそうだったな。
『華やかな売場に建てると思ったのに人事の事務かよ』

不満”を抱くこと自体は悪いことではない。
現状に満足しない!」という点では進化につなげられる。

昨日のブログでもお話したけど、
面白い仕事だけを望んでいるから、
面白い仕事に巡り合えない。
ただ、
ひたすら目の前の”やれること”だけに集中して
全力投球する
そうこうしているうちに
いつの間にか
好きな
面白い仕事をしている自分がいる
人生とはそういうもの。
こういう姿勢の中にしか、
”を実現するという実感をつかむことはできない。

よく、
『私の夢は本を出すこと!』
『私の夢は講師になること!』と、
”という言葉を、
絵空事のように抽象的に使ってはいけない。
「”はいつでも 今、ここに在る」のだから、
なのになぜ、
今、
目の前のあることに”不満”を抱く?
『話が違う!』
『こんなはずじゃなかった!』と”不満”を抱きながら、
立ち止まっていたら、
”には近づけない。
愚痴をこぼし、
不満”を口にする暇があるなら、
1㎝でも1㎜でも前に進んだ方がよい。
たとえ誤った道でも。

それに職場生活は45年はある。
希望通りの仕事につけた!
いい会社に入れた!
自分で好きなことがやれる!
こんなことで安心していたらダメ。
不安は抱いても、
不満”は口に出さずに一歩一歩進むこと。

不満”を口に出すのにもエネルギー)が要る。
それを出さずに取組めば、
エネルギー)は全てがそれに向く!

 

 

第2,121号・ブログ

《”ねぎたけ”こと・・・「禰宜 猛(ねぎ たけし)です」♪》
「職場を100倍楽しくするには?」 -5-

 

会社に入って最初にやらされるのは
ルーティン・ワークがほとんどだ。
営業のベテランが中途入社で入っても、
最初は既存社員に着いていくだけ。

巷で、
クリエイティブな人間”とか、
クリエイティブ力を磨け!”とかいわれるけど、
クリエイティブ”の全ては「基本」の中に存在している。
人としての「基本」、
社会人としての「基本」、
管理職としての「基本」、
経営者としての「基本」。
どれもこれもすべては「基本」から。

人としての「基本」がやれていない人が、
○○は心だ!』と語ったところで伝わるはずがない。
先日、
某企業の会長さんが、
『”○○は心だ!”とか口にする奴に一流はいない!』と
仰っていたけど、
そのとおり。
そういう人間ほど、
やっていることを見るとすぐにばれる。

新人の頃、
毎日毎日、
同じ部の人達の机の上を拭き掃除するように言われた。
最初は『当番制なんだろうな?』と思い込んでいたが、
来る日も来る日も、
私にばかり指示される。
ある日私が、
『えっ?明日もですか?』と返すと、
『明日は休みか?』と軽くかわされた。
これを半年はやらされたかな?
最後は、
『はい!喜んで!』と半ばヤケクソデ返事をしたら、
『もうそろそろ良いかな?』と言われやっと、
最後の日を迎えた。

その時、

上司に言われた言葉が、
『なんでも”喜んでハイ!”だ。この意識を忘れるな!』
自分の好きな仕事、
自分が面白いと感ずる仕事だけを追いかけると、
そういう仕事には巡り合えない。
面白い仕事は10個の中に1個だけ。
のこりの9個はただひたすら面白くない仕事だけ。
でも、
だまって20個やれば、
面白い仕事も必然的に2個になり、
30個こなせば3個になる。

人生で仕事と向き合うということは
これだけのこと。

 

第2,120号・ブログ

《”ねぎたけ”こと・・・「禰宜 猛(ねぎ たけし)です」♪》
「職場を100倍楽しくするには?」 -4-

 

あのメモの一件。
『これ便利だね!』
『これ使いやすいよ!』
こういわれると、
『もっと便利にしちゃおう!』
『もっと使いやすくしてやる!』
こんな心理が働く。

やっと”電話番”が面白くなって、
楽しくなったころ、
なぜか、
この仕事から解放された。

考えて見ると、
面白くなったから、
楽しくなったから解放されたのではなく、
『なんとかしよう!』と、
無我夢中で取組んだからだろう。
無我夢中で取組んだから面白くなり楽しくなった。

まずは、
どんなことにも”無我夢中で取組む”ことだ。

そしてこれを忘れてはいけない。
凡事徹底
どんなことも、
まずは小さなことを確実に行う。
周囲の人が”当たり前”と思っていることを、
他の追随を許さないくらいに徹底してやること。

私はいつも若い人にはこういう話をする。
誰かにご馳走になった時、
会社で役員にまでなる可能のある人間は、
そのご馳走してくださった方と別れた瞬間、
御礼のメールを入れる。
部長になれるような可能のある人間は、
1時間以内にメールを入れる。
課長になれる可能のなる人間は、
帰宅したらすぐに御礼のメールを入れるが、
係長どまりの可能しかない人間は、
翌日の出社してすぐになり、
平社員どまりの可能しかない人間は、
次にお逢いした時に御礼をいうしかなくなる”。

これは、
ビジネス社会を生きる上で、
極めて重要なこと。
私はなんど、
こんな凡事で救われたことか?
それもこれも、
そういうことを口酸っぱく教えてくれた、
父と恩師のお陰である。

どんな小さなことでも恩を受けたら、
それは返さなくてはならない。
退職する時や、
これまで共に歩んできた人達と、
道を分かつ時など、
メール一つで済ますような輩は、
間違っても、
その先に良い可能は待っていない。
運命がそういうことを許してはくれない。
人生とはそういう”筋書”の中にできている。

第2,119号・ブログ

《”ねぎたけ”こと・・・「禰宜 猛(ねぎ たけし)です」♪》
「職場を100倍楽しくするには?」 -3-

 

電話番”という仕事。
『仕事といえるかどうか?』
当時の私はその程度のものと思い込んでいた。

当時のコピーといえば、
資料はガリ版のように薄い紙に書いて、
それをなにやら緑色の紙と重ねて、
青白い光の中をローラーに巻き込んで通し、
チョッと変な匂いのする液体に着ける。
向う側から出てきた、
コピーされた緑色の紙は、
いつの間にか白になっていて、
ガリ版を使って書いた原稿が写っている。
初めて見たときは、
『へぇ~便利なものがあるんだなぁ~会社ってすごいや!』と
驚いていたものである(笑。

電話番”をしていると、
メモが必要になるが、
これも各自が工夫してデスクの上に置いてある。
ほとんどが、
失敗した資料の裏や、
広告の裏側を使っていた。
大きさもバラバラで、
電話を受けると、
その人のオリジナルのメモに内容を書き留め、
デスクの上の電話にセロテープで張り付けた。
だから、
大きさがバラバラで、
やり難いことこの上なく、
毎日気になって仕方がなかった。

そこで、
私は休みの日に、
人事部の人のメモ用紙をすべて持ち帰り、
まずは同じサイズにハサミでカットした。
デパートの紙袋に溢れるぐらいあったな(笑。
PCもなければワープロもなかったから、
定規で、
いつ、何時何分、どこの、誰から、何件で、何を(が)、どうなった(どうしてほしい)、返事の必要不必要etc。
こうした項目を欄別に記入できるよう、
フォーマットにして翌日早めに出社し、
人事部長以下全員のデスクの上に配置した。

すぐに誰か気付いてくれるだろうと思いきや、
朝礼が終わっても全く気付いてくれない(悲しかったなぁ~)。

すると始業時間から1時間ほどして、
会議から帰って来られた部長が、
『おい!禰宜ちょっと来い!』と呼ばれた。
『偉そうに!メモの変化も気付かない人が・・・・』と、
少し仏頂面で部長の前に行くと、
『これお前が作ったのか?』
『はっ・・・・い!』
『素晴らしいな!これで生産性がどれだけ上がるか?』

いやぁ~飛び上がるほどう嬉しかった。
直属の上司のである教育課長からご馳走はされるし。
私はこれ以来、
電話番”という仕事にハマってしまった(笑。
あれから47年経つけど、
まだそのメモ用紙の原型はそのままと聞く。

 

第2,118号・ブログ

《”ねぎたけ”こと・・・「禰宜 猛(ねぎ たけし)です」♪》
「職場を100倍楽しくするには?」 -2-

 

『一日も早く会社に貢献できるよう頑張ります!』と、
大きな声を張り上げて誓約して、
めでたく社会人となった新入社員も、
あっという間に半年が過ぎた。
顧問先の新入社員にあうと、
相変わらず学生気分が抜けていない人、
何を考えながら仕事に取組んでいるのか?
寝起きのまま出社したのかと見間違えるような人もいれば、
新入社員の意識改革セミナーで、
自らがコミットメントとしたことを、
一日も欠かすことなく続け、
すでに、
社会人3年生と見比べてもそん色のない人。
様々だが、
どうも、
前者のような人達には悪い共通点がある。

それは、
不満をいうこと”と、
改善提案をいうこと」の区別が付けられないでいるようだ。
不満を言えば改善されるほど会社というところは甘くはない
そして、
大きな思い込みと勘違いをする。
こんなことをやるために入社したんじゃない!』
いつまでこんなことやらされるの?』
実は、
こういう受け止め方感情)を抱いている人は、
その”やらされていること”から、
永遠に解放されないことになる。

私はデパートに入社して
人事部教育課というところに配属になった。
『デパートに入ったのになんで事務職なんだよ?』
これが私の当時の最大の”悩み(不満)”だった。
来る日も来る日も、
そう?
半年以上そうだったかな?
やらされること”は、
①.コピー
②.電話番
この2つだけ。
『こんなので給与もらえるか?』と愚痴ったら、
上司から『なら返せ!』といわれたっけ(笑。

自分で『給与もらえない』と思い込んでいるような
仕事しかやっていないなら返せということだったが、
私から見れば、
やらせているのはあなたです!”って気持ちだったので、
この時の上司の言葉は、
全く伝わらなかった(笑。

そんな私が入社した年の年末。
電話番の仕事が、
面白くて楽しくて仕方がなくなる出来事が起きた。

それは明日のブログで。

 

第2,117号・ブログ

《”ねぎたけ”こと・・・「禰宜 猛(ねぎ たけし)です」♪》
「職場を100倍楽しくするには?」 -1-

 

私達は生きていくためには食べなくてはならないし、
食べるためにはお金を手に入れなくてはならず、
お金を手に入れるには、
働かなくてはならない。

考えてみると、
1日24時間の内、
8~10時間、
中には、
もっと長い時間を職場という環境の中で過ごしている。
サラリーマンなら会社で、
自営業なら自分のお店や家かもしれない。
私のような仕事はどうかというと、
これがまた辛い(笑。
だって、
講演や研修をいただく会社さんの関係者は言うに及ばず、
旅行行くと、
泊まるホテルも、
ゴルフに行くとそのゴルフ場の管理状態から接客まで、
食事をしていると、
その店の安全衛生が、
銀座のクラブで呑んでいれば、
ホステスさんの接客術はもとより、
その人間性まで気になってくる。
言い換えると、
家にいる以外は、
全てが”職場”ということになる。

時々、
こんな仕事が嫌になるときもあるが、
これを生業とさせていただき、
食べさせていただいている以上、
まずはそれに感謝しなくてはならない。
(後でこの感謝も詳しくお話しするが、決して「有難い!」と思うことでもなく、「有難う!」を口にすることでもない)。

このシリーズは、
.なかなか成果を得られず”向き合い方”を見失っている人。
.入社時の情熱が消えかけている人。
.部下を導けないで悩んでいる人。
こんな方々にお届けする私からのささやかな贈り物

また永いシリーズになると思いますがお付き合いいただき、
職場生活で活かしていただければ幸いです。

 

第2,116号・ブログ

《”ねぎたけ”こと・・・「禰宜 猛(ねぎ たけし)です」♪》
「いつも”気持ち”の整理整頓をしよう!」 -85-

 

昨日の彼のお話しだが、
なぜ?
彼は私のセミナーを自ら進んで受講しに来たのか?
それは、
それから半年したころに明確になった。

私のセミナーを受講したころ、
彼には仕事があまり入っていなかった。
身分不相応な家賃のところに住み。
いつの間にか、
その生活環境も変えられなくなり、
その時の彼は、
そばで見ていても気の毒なくらいだった。
『そんなに生活が苦しいなら引っ越せば?』
『それも考えたのですが・・・・』
『ではこうしたら?』
『それも考えてはいるのですが・・・・・』
人前では雄弁に、
落ち着いた雰囲気で語る彼の姿はそこには無い。

しばらくして、
『ご相談したいことが・・・・』
『先生のセミナーをお手伝いさせてください!』
この”お手伝い”の意味は未だによく判らないが、
『良いですよ!』

『いつか私もこんな時が来るのかもしれない』
そんな気持ちから、
こう応えたが、
つながらない縁は何をやってもつながらない”ものである。

またしばらくすると、
『先生!お陰様で仕事が来ました!』
喜ばしいことである。
この連絡をしてきたまでは、
彼にもまだ自分が見えていたのだろう。
ところがその後、
ある出来事で一度だけ『逢っていただけませんか?』と
連絡があり、
小一時間だけの会話をした以来、
彼からの連絡はほとんどなくなった。
この時も、
その”ある出来事”に対する彼の言い訳を聞いただけ。

親しい経営者の方々は、
『先生の人脈と関わりを持ちたかっただけでしょう。
お付き合いは見合わせられた方が・・・・』と
苦言を頂戴したが。

このシリーズでお届けしてきた、
いつも気持ちの整理整頓をしよう!」とは、
こうした己の姿を、
心の中のもう一人の自分サポーター)を呼び起こし、
しっかりと向き合うことを忘れると、
結局は、
目先の現象だけは一時的に解決されても、
その本質は何も解決されないまま、
また新たな”悩み”を生み出すことになる、
この事例では
この”真理=「原理原則」”をお話ししたかったのである。

どうか目の前の”出来事(現象)”と向き合い、
その受け止め方感情)、
それに対する考え方思考)、
そして、
どう行動するかという(肉体)の3点を、
自分の中に存在する
もう一人の自分インサイダー・サポーター)と、
しっかりと向き合い人生を歩まれてください。

ご自身の感情思考肉体を、
客観的に観察でき自覚できている内は大丈夫です。

永いシリーズをお付き合いいただきありがとうございました。
明日からは、
少し現実的な問題点と向き合って、
職場を100倍楽しくするには!」をお届けします。

 

 

第2,115号・ブログ

《”ねぎたけ”こと・・・「禰宜 猛(ねぎ たけし)です」♪》
「いつも”気持ち”の整理整頓をしよう!」 -84-

 

このシリーズもいよいよ今日と明日で終わり。
少しはお役に立ちましたか?

私達の人生には、
一つが解決すればまた新しい一つが、
『いつまで続くのやら?』と思うほど、
悩み”やストレスの種となるような”出来事(現象)”が、
次から次へとやってくる。
おそらくは、
死を迎える直前までやってくるのだろう。

6,500人以上の人と向き合ってきて、
本当に私達人間には、
目の前に起こる様々な”出来事(現象)”が起こり、
その受け止め方の違いが、
その数だけ、
様々な性格を作り上げていくものである。

そんな過去の経験や体験によって作り上げられた”性格”は、
本人が別の角度から自覚しない限り、
死ぬまで変わらずに付いてくる。
でも、
この”性格”というやつ、
潜在的要素は変わらないが、
実在的要素ははいつでも変えることが可能。

それを変えるのが「人核じんかく)」といわれるもの。
世にいう”人格”とは別のもので、
人格”とは文字通り、
その人の”ランク)”であるが、
ここでいう「人核」とは”コア中身の本質)”を指す。

私のセミナー受講生にこんな人がいた。
そこそこ業界でも名前が売れて、
”先生”と呼ばれているお方。
『禰宜先生のセミナーを受けさせてください!』と
自ら受講希望されてきたとこまでは良いのだが、
セミナーでの2日間は、
全く自分を見失っており、
休憩時間になると、
他の受講者に自分の考えを講義する有様。
挙句の果てには、
初日が終わると、
2日目に取組む
あるミッション(私のセミナーで大きな意味を持つミッション)だが、
これがどうにも彼にとっては苦手な内容だったようで、
帰りの電車の中で、
蚊の鳴くような声で、
『せ・ん・・せ・い!明日は受講を止めようかと・・・・』
『なんで?”やります!”って自分の口からいったんでしょ?』
『で・・・も・・・・、あれは・・・・』

雄弁で、
知識もあり、
年齢ももうじき60という人が、
自ら受講したいといって受けたセミナーで、
受講生という立場を見失い、
先生”という目線から降りられずに過ごした初日。

私はこの時、
『この人の知識も技術も”張りぼて”かな?』と疑惑を持った。

何でこの人は、
自ら進んで私のセミナーを受講しに来たのだろうか?

それは明日の最終回で!

第2,114号・ブログ

《”ねぎたけ”こと・・・「禰宜 猛(ねぎ たけし)です」♪》
「いつも”気持ち”の整理整頓をしよう!」 -83-

 

先日、
庭の芝刈りをしていて、
『今年は雪が少なかったからかな?』
今年の芝生は、
チョッと青さが弱い感じがした。
芝というのは、
もともとが寒い国から来たものだから、
暑さにはめっぽう弱い。
逆に寒さに強く、
厳しい寒さの冬を超えたときほど、
3月末にはもう青々としてくる。
私達の人生も同じかもしれない。
いまもし、
厳しい環境の中にいるとしたなら、
それはきっと、
青々とした芝になるためだ。
『これが俺にはちょうど良い試練なんだ』と
受け止めることである。

サラリーマンに人事部長だったころ、
人事異動をすると、
落ち込んで悩む人がいた。
今まで、
自分が精一杯やって、
評価を受けていた部署から、
急に配置転換されると、
『今までの俺は何だったんだぁ~?』と、
優秀な人ほど落ち込みが激しい。
これは、
ちょうど温室で芝を育てるようなもの。
温室で芝を育てるのは至難の業だという。
若いころから、
踏まれ慣れている人は、
ちょっとやそっとのことではビクともしないが、
若いころに温室で育ったような人が、
40過ぎたころから挫折を味わうと、
立ち直るのに時間がかかる。
でも、
温室育ちの芝も、
次の年に温室から出して育てなおすと、
青々とした芝になるという。
人間だって同じかも?

大切なことは”気付き”だ。
この”気付き”を得るには、
知識や技術ではない。
なによりも「聴く耳」を持つこと。
自分の思いをとおそうとして、
表面的にだけ聞いているのではなく、
その本質をしっかりと聴き止めることである。
そうすればいつでも再生は利く。
芝が枯れさえしなければ
いつでも青々とよみがえるように。