第3,827号・ブログ

《”ねぎたけ”こと・・・禰宜 猛(ねぎ たけし)です!♪》
「未来を好転させるチョッとした”コツ”」  ー10-

 

私がH専務にした提案とは・・・。
床の清掃を指示される時に、
『ここの床を全部磨いて奇麗にしなさい!』という、
目的指示”を出さずに、
『お店の床のど真ん中「45㎝四方」だけを
とことん磨き上げるように・・・・』という、
お店の床のほんの一部だけを清掃するような
言わば”行動指示”を出していただくようにお願いをした。

これは「清掃」という作業現象を使って、
その指示を出した相手の「潜在能力」を引きだそうとする、
人事育成法の手法の一つ。

閉店作業で毎日、
終電を意識しながら業務に取組んでいるスタッフに、
いくら汚れがひどいからと、
『ここをすべて明日の朝までに奇麗にしろ!』
こういう指示の出し方をすると、
心理的にみるとまずマイナス面しか出てこなくなる。
①.「閉店作業を時間が無い中やっているのに」という不満
②.そこから来るモチベーションの低下

ところが「45㎝四方」だけなら・・・・、
『なんとかやれそうだ』と考える。

案の定。
指示を受けた店長は、
『えっ!ここだけでいいのですか?』と驚いていた。
H専務は、
『そうここ”45㎝四方”だけでいいからね。
終電もあるんだろうから無理をしないで・・・ここだけ』

実はこんな”チョッとしたこと”が店長の未来を大きく変えることになる。

そういって、
この日は二人でお店を出た。

第3,826号・ブログ

《”ねぎたけ”こと・・・禰宜 猛(ねぎ たけし)です!♪》
「未来を好転させるチョッとした”コツ”」  ー9-

 

会社の中にはいろいろなタイプの人がいる。
上司の中にも、
部下の中にも、
そんな人達の”見極め方”も身につけておくと、
それが大きな「関係性構築の切り口」になる。

例えば、
私が某美容院チェーンの研修のお手伝いをしていた頃、
そこの会社の専務と一緒に、
大阪にある店舗20数店を巡回していた時のこと。

H専務が入口のところまで誘導してくださり、
いざ、
お店のオートドアが開いてお店に足を踏み入れた瞬間、
私が思わず、
眉間にしわをよせた。
私の後に続いて
店に入ったH専務ももちろんその原因に気付いた。
お店の床が酷く汚れていたのだ。
それはここ数日の汚れではなく、
少なくとも1週間以上前から山積された汚れの後だった。

するとH専務はすぐさま店長を呼びつけ、
『今夜、閉店した店の床を全面きれいにしておきなさい。
明日また見に来ますから・・・・』と指示を出した。
思わず店長が・・・・『全面・・・』とそこで発言をやめた。
でも、
店の床面積は有に70平米はある。
これをすべてやるには・・・徹夜しかないな。

そこで私はH専務にある提案をした。

店長達が徹夜をせずに、
しかも、
『えぇ~全面ですかぁ~』と感じないような方法で、
なおかつ、
それに取組む店長以下、
この店のスタッフの意志気(意識)も、
その取組み方によって垣間見ることが可能な方法を・・・・。

『専務。
すみませんがここは私の提案をのんでいただけませんか?』
H専務は快く承諾してくださり、
私の提案を聞き始めた。

続きはまた明日。

第3,825号・ブログ

《”ねぎたけ”こと・・・禰宜 猛(ねぎ たけし)です!♪》
「未来を好転させるチョッとした”コツ”」  ー8-

 

昨日お話ししたような朝礼や研修は、
1980年代の後半までなら、
どこの企業でも主流でやっていた手法だ。
前のシリーズでもお話ししたが、
こういう「感情刺激法」による朝礼や研修は、
そればかりが中心になっていると、
従業員にとって残るものは苦痛でしかなくなる。

朝礼や研修の目的も、
自己成長」や「自己改革」というところから、
目の前の刺激に耐える”ことが無意識の内に目的化されていく
時代はもう、
そういうことがあまり主流として求められていない
別の時代に突入している。

バブルがはじけて、
あの東日本大震災から、
そして今年のコロナの影響を受け、
人の意志気(意識)は”実在”よりも
潜在意識」の中に、
その求めるモノの「本質」を描くようになってきている。

テレワークで、
連絡や会議もライン中心。
そういうことが、
まるで時代の変化に対応していくかのように思われているが、
私は、
そういうスタイルは短時間で大きく変化していくと思っている。

いま人が求めているのは、
もっともっと人間臭さ。
人のDNAが求めるモノを必然的に求め、
ビジネスの世界でも、
企業内の人材育成も、
どんどんと「個の関係性」がキーワードになり、
あの昭和の、
それも昭和30年代のころの「関係性」。
煙草やのおっちゃん。
八百屋のおばちゃん。
花屋のおねえちゃん。
肉屋のお兄ちゃんという「関係性」が求められいく。

私の顧問先では、
こういうことから共有化をはじめ。
社内の一人ひとりが、
お互いもっと知りあう”ところから改革がスタートした。

あなたは部下が、
どんな所に住んで、
どんな生活をしているか?
どれだけ把握されていますか?
『それは個人情報だから・・・』と、
個人情報”一つでもそんな思い込みでやっていると、
どんどんと時代に取り残されていくだけだ。

明日はそういうマネージメントの事例を!

第3,824号・ブログ

《”ねぎたけ”こと・・・禰宜 猛(ねぎ たけし)です!♪》
「未来を好転させるチョッとした”コツ”」  ー7-

 

人は何かと向き合った時、
それを受け入れるか入れないか?は、
自分自身が納得したかしないか」”が一番大きな鍵になる。
上司から言われた、
会社の決まりだから、
研修で教えられたから、
こういう理由で向き合って行くことで、
永続きすることは一つも無い。
そしていつしか、
そうやって向き合って行く行動からは、
ストレスだけが生み出されていく。

そうこの顧問先の社内の空気が、
いつも重く暗かったのはこれが原因だった。
朝礼では、
一人ひとりが右手の人差し指を天井に向けながら、
大きな声で自分の夢や想いを語る。
『どんな夢でもいいんだ!』といわれているから、
『日本一のお金持ちになる』とか、
『会社を世界№1にする』とか、
”だか「」だかも区別がつかないようなことを、
大声を出しながら一人ひとりが語っていく。
全員だから部署単位で30分から長いところでは1時間かかる。
朝礼が終わると、
疲れ切った表情で、
大きくため息をつきながら、
椅子(中にはデスクの上)に座り込んでいくメンバー達。
この朝礼を廃止して、
今の形にするまで5年かかった。

マザーテレサの言葉にこういうのがある。
もう有名な言葉だから多くの人がご存じだろう。
思考に気をつけなさいそれはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさいそれはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさいそれはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさいそれはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさいそれはいつか運命になるから

これを・・・、
『思考が変われば言葉が変わる!
言葉が変われが行動が変わる!・・・・』と、
大声張り上げて全員で大合唱したところで、
その場のテンションが上がるだけで何も変わることは無い。

続きはまた明日。

 

 

第3,823号・ブログ

《”ねぎたけ”こと・・・禰宜 猛(ねぎ たけし)です!♪》
「未来を好転させるチョッとした”コツ”」  ー6-

 

朝の挨拶は「おはようございます
昼の挨拶は「こんにちわ
夜の挨拶は「こんばんわ
こんなことは小学生でも知っている。
知っている」と思い込んでいるから、
多くの企業では、
新入社員研修で、
「挨拶は大きな声で明るく元気よく。
朝は”おはようございます”。
昼は”こんにちわ””。
夜は”こんばんわ”とお互いに気持ちよく交し合いましょう」
・・・・と、
ここまでで終わってしまう
後は、
その言ったこと、
大きな声で、
明るく元気よく、
誰とでも進んでやっているか?」だけしか検証しない。

そして朝礼に私が立った時、
司会者の方が、
『禰宜顧問に元気よく朝の挨拶を行いましょう!』で・・・、
600人以上の大朝礼で大合唱になった(笑。
『禰宜顧問!おはようございます。今日も一日よろしくお願いいたします』・・・・。
いやぁ~今では笑い話になっているけど、
これにはドン引きした(笑。

朝礼で話そうと思っていたことはすっかり飛んでしまって、
『みなさんはなぜ?挨拶をそんなに大きな声でするのですか?
私はまだまだ耳は大丈夫です(笑』と語り始めた。

『「挨拶」の時に大切なコト2つだけで十分だ。
相手を見る
相手に聞こえる
これだけ・・・・です。
なのにみなさんはなぜ?
そんなに大きな声を出されるんですか?』・・・・。

結局、
この答えはどこからも出てこなかった。

第3,822号・ブログ

《”ねぎたけ”こと・・・禰宜 猛(ねぎ たけし)です!♪》
「未来を好転させるチョッとした”コツ”」  ー5-

 

この顧問先。
私が来る前までは、
モチベーション向上のための告知が、
社内のあちらこちらにされていた。

従業員の出・退社時には、
事務所の入口のところに大きな丸印があって、
そこの位置に立って、
出社時は、
お早うございます今日も一日よろしくお願いいたします』と満面の笑顔で腹から声を出さなくてはいけなかった。
退社時には、
お疲れさまでした今日も一日有難うございました』と、
これも同じように大きな声で挨拶をする。

それ自体は決して悪いことではなく。
そういうことが良く統一されて行われていると感心したほどだ。
なのに・・・・・、
なぜ?
こんなに社内の雰囲気は暗いのか?

そう!
それは・・・・。
挨拶」ということの、
表面的な部分だけを共有化しようとしたから。
挨拶本質」って、
明るく元気にするとか、
誰よりも先に行うとかそういうことではなくて、
自分自身が今日も一日
悔いの残らぬようにやれることを愚直に懸命に
向き合って取組んでいきます”という、
宣誓宣言のための「仕切り」の時

だから、
相手がするとかしないとか、
大きな声でするとか、
他の人までもを元気にするためにするとか、
そういうところには視点すら置くべきものではない。

朝は『おはようございます』
昼は『こんにちは」
夜は『こんばんは』
あなたはなぜ挨拶の言葉がそう決められているのか、
しっかりと説明できますか?

続きは明日のブログで。

第3,821号・ブログ

《”ねぎたけ”こと・・・禰宜 猛(ねぎ たけし)です!♪》
「未来を好転させるチョッとした”コツ”」  ー4-

 

もうずいぶんと昔のことになるが、
私の顧問先の一つで、
業績もまずまず。
福利厚生も業界の中では整備されている。
給与レベルも業界の平均よりは上。
でも、
なぜか?
そこの会社に行くと、
全体的に”暗~い雰囲気”が漂っている。

顧問となった最初の頃、
総務部長を兼務されているY取締役から、
『この社内の雰囲気・・・何とかなりませんかね?』と相談されたが、
一般社員のレベルにまで「意識改革セミナー」を行うまでは
その理由がずっと判らずじまいだった。

社内の廊下や社員食堂。
倉庫やトイレの中にまで、
笑顔はみんなの活力源君の笑顔で職場を明るくしよう!”
こういうコピーがべたべたと張られていたが、
こういう”記号された言葉”は全く役に立たない。
誰かの笑顔が、
その周囲にいる人の心の底まで明るくすることなど
原理原則」からいってまず難しい。

言葉だってそうだ。
「言葉はその人の人格を表す」などというのも、
記号化されたコピー”だ。

言葉はただの”現象の一つ”。
どんな心の状態だろうが、
人は口から簡単に発することが出来るものが言葉。
だから、
口約束ほどあてにならないものは無い」と言われ続けている。
大切なのは、
その人の”言っていること”!ではなく、
その人の「やっていること」をしっかりと見極めること。
言霊」というのはそういう人のところにのみ宿る。

この顧問先の活気の無さの原因はそんなところに隠されていた。
続きはまた明日。

 

第3,820号・ブログ

《”ねぎたけ”こと・・・禰宜 猛(ねぎ たけし)です!♪》
「未来を好転させるチョッとした”コツ”」  ー3-

 

一緒にいるだけで元気がもらえる人”というのは、
このⅯさんのように、
出来ない理由を口にしない人」のことをいう。
見せかけでの笑顔でもなければ、
歯の浮くような耳に心地よいことを並べるだけの人でもない。
「自分の笑顔で社内を明るくしよう」などという、
パフォーマーでもない。
自分に与えられたことはこれでもかというくらいに、
コツコツとトコトン向き合う。
『Ⅿさ~ん!これお願いします』と声をかけられれば、
『えっ!私ですかぁ~』などと、
意味も無い最低の逃げ口上など絶対に口にしない。

単純なことでも、
目の前の”出来事”の受け止め方で、
その人の「人となりの本質」が見えるものである。
『○○明日の朝礼お願いします』
こんな些細なことでも、
最初っから逃げ腰で、
『○○さん!』名指しにされているにもかかわらず、
『えっ!私がですか!』と切り返す愚か者。
こういう人間はまず、
何をやらせても、
自分のことだけを優先して向き合って行くタイプだ。
朝礼など人前で話すのが苦手でも、
なんとかそれに向き合おうと工夫する人。
自分にとってはレベルが高く、
難しいと感じることでも、
「どうやつたら近づけるか?」をいつも考えるタイプ。

いろいろなタイプの人が世の中に入るが、
やはり、
『えっ!私がですか?』と意味の無い質問をしながら、
やりもしないで出来ない言い訳”を考える人間より、
失敗しても、
上手く行かなくても、
『○○さん!お願いします!』といわれたら、
『はい!』といってすぐ行動に移すタイプの人の方が、
信用も信頼も深くなっていくのは必然的なことだ。

私はいつもこういうところで人を見極めるようにしているが、
人を見る目が無い私でも、
この切り口から見るとまず外れたことは無い。

第3,819号・ブログ

《”ねぎたけ”こと・・・禰宜 猛(ねぎ たけし)です!♪》
「未来を好転させるチョッとした”コツ”」  ー2-

 

会社勤めをしていた頃、
特に理由はないんだけど、
なぜか?
『あぁ~会社に行きたくないなぁ~』
こんなふうにと思ったことが何度もあった。
その度に、
親戚の叔父や叔母を、
何回、危篤にさせてしまったことか(笑。

でもそんな仕事場に、
辛いことやピンチになると、
『あぁ~この人といると元気になれるな』という人がいた。
その人は、
決して、
特別、元気な声で明るく挨拶をしているわけでもない。
誰かに、
『何か手伝おうか?』
『何かお役に立てることがあれば・・・』などと、
軽々しく親切の押し売りもしない。
いつも笑顔でいるわけでもない。
チームの中で、
リーダー的な存在でもなく、
評価がダントツに良いわけでもなかった。

でもこの人といると、
この人の姿を見ただけで、
なぜか『俺もやらねば!』という気持ちにさせてくれた。

この人。
Ⅿさんという人はどういう人か?

それは・・・・
やりたくない言い訳”」を絶対に口にしない人だった。
出来ない言い訳”ではない。
出来ない言い訳”をまだやりもしないうちから、
まるですべてのことに挑戦し終わって、
その結果を持って、
出来なかった理由”を語るかのように”言い訳”を語る輩は最低だ。
こういう人間は、
組織の中で”居るだけで害”になっていく。

私が昔お世話になったMcでは「F」という評価ランクがあった。
「F」とは・・・FIRE(燃えて無くなれ)。
言い替えるならクビという意味だ。

ところがこのⅯさんはそうではなかった。
続きは明日。

第3,818号・ブログ

《”ねぎたけ”こと・・・禰宜 猛(ねぎ たけし)です!♪》
「未来を好転させるチョッとした”コツ”」  ー1-

 

私達は1寸先は誰にも判らない。
判らない”から「不安」に駆られる。
『この道で良いのかなぁ~?』
見知らぬ土地で目的地を探している時、
今は”ナビ”という便利なものがあるが、
それでも言ったことがないところは「不安」になる。
『この道で良いんだよなぁ~?』
『うん!ナビはそうなってるからなぁ~・・・』
車で出かけると、
最近はこの会話が多い。

まで起きてもいないこと。
どうなるかも判らないことで悩むのを妄想という。

とはいっても、
見えないから、
判断できないから”悩む”のは仕方のないこと。
でも、
まだ起きてもいないことに振り回されるのも、
これまた、
なんとも馬鹿馬鹿しく思えるコトでもある。

そんな見えない未来を
チョッとだけ変える可能を生み出す・・・
そんな”コツ
がある。

今日からのこのシリーズではその”コツ”をお話ししていこう。
ただ、
このシリーズでお話しする”コツ”というのは、
テクニックや手段ではない。
コツ”の「本質」そのものといえるが、
骨骨(こつこつ)」と骨身を惜しまず、
積重ねながら変えていく
向き合い方だ。

受講生の方はもうお解りと思うが、
『なんだぁ~そういうことかぁ~。
もっと手早く知る法則でも教えてくれるのかと思った』
こんな受け止め方をされている人は読まないでいただきたい。
時間の無駄だ。

最初の”コツ”。
それは・・・・・、
『早く明日にならないかなぁ~』と明日が待ち遠しくなるコツ

明日のブログをお楽しみに。