第2,275号・ブログ

《”ねぎたけ”こと・・・「禰宜 猛(ねぎ たけし)です」♪》
「”悩み”を考える!」  -29-

 

誰にでも”悪いこと”は起こる。
”悪いこと”というよりは、
「悪いこと」と受け取りがちな”出来事(現象)”。
チョッと躓いて転び骨折したとか、
駐輪場に止めておいた自転車を盗まれたとか、
こういう小さなことから、
子供が大病にかかり入院した。
転職したばかりの会社が倒産した。
詐欺被害にあった。
やっと開業したお店をつぶした。
身体を壊して働けなくなった。
大きな交通事故に巻き込まれた。
誰にでも、
いつ起こるか判らないことばかり。
でも、
そういう”出来事(現象)”と出っくわしたら、
『ついてないなぁ~!』
『なんて俺は運が悪いのか!』
こんな気持ちで受け止めないことである。
人生は「塞翁が馬」である。
逆に言えば、
やっと契約が取れた!と喜んでいたら、
その契約先がとんでもない会社で、
契約して取れた売上以上の損害を被ることだってある。
私達の人生における道標は、
善因善果、悪因悪果の流れでしか示してくれない。
悪いことが目前に起きたら、
まずは、
『なんでぇ~?』とその”現象”を怨む前に、
自分の姿を振り返ってみることだ。

勘違いしないでほしいのは、
『昔、俺は悪さしたからだぁ~・・・諦めるしかないか』と
諦める必要などない。
この世の中に完璧な人など存在しない。
ましてや、
善因善果、悪因悪果となれば、
前世からの業や徳分も、
家代々の業も徳分も測られるという。
考えてみれば、
人生とは前世も現世も来世もつながっているらしい。
私達の業や徳分は、
ここからここまでで決められた期間があるわけではない。
だからこそ、
日々の、
もっというなら瞬間瞬間の積重ねが大切ということ。
目の前の”出来事(現象)”に、
その都度、振り回されるのではなく、
素直に、
真摯にそれを受け止め、
過ちは悔い改めれば良い。
人生は生涯「試練」のために在るのだから。

 

第2,274号・ブログ

《”ねぎたけ”こと・・・「禰宜 猛(ねぎ たけし)です」♪》
「”悩み”を考える!  -28-

 

結婚生活というのは”悩み”が多く待っている。
こんな書き出しで始めると、
結婚したばかりの方々には申し訳ないが、
人は一人では生きられないもの。
例え、
結婚しないで一生独身でいたとしても、
会社をはじめ、
社会という”組織”の枠の中から
私達は外れることはできない。

「組織」とは、
”同じ目標に向かって進む2人以上の集合体”。
つまり、
2人集まればもう立派な「組織」である。
何十人もいると、
一人ひとりの自我は薄れるかもしれないけど、
2人だけとか、
5~6人の「組織」になると、
一人ひとりの自我は、
良いも悪いも目立ってくる。
結婚とは、
愛する人と共に、
新しい人生をスタートさせ、
二人の同じ目標”幸せになろう!”に向かって歩むこと。
そして、
恋愛での”恋”が「愛」に変化する道。

でもこの世は諸行無常。
人の心もまた諸行無常。

これから結婚する人に伝えたいのは、
二人でこれから歩む道を幸せの道にするもしないも、
共に「全ては自分」ということ。
それを相手に求めてると必ず道を外れることになる。
愛した人と、
この道を歩もうと決めてスタートしたなら、
相手がどう変わろうとも、
自分の覚悟に沿って、
とことん歩むことである(相手が暴力をふるうとか自分に被害が出るようなら別だけど)。

相手に望むことより、
自らの”やれること”を見つめてとことん。

こんな言葉がある。
「青葉紅葉に変わり
やがて墨絵に変わるが如く 恋は愛に変わりし!」
結婚とはこの言葉のような変化かな?

明日からは、
「自分は運が無い!」と悩んでいる人へ!

 

 

第2,273号・ブログ

《”ねぎたけ”こと・・・「禰宜 猛(ねぎ たけし)です」♪》
「”悩み”を考える!」  -27-

 

42歳の彼女。
実は、
小学校の時には”いじめっ子”だったという。
中学~高校では、
”悪”といわれるほど、
やんちゃというか、
ご両親に心配をかけ困らせたそうである。
そんな経験から、
彼女の
人生における「ウイニングフォーミュラー(勝利の方程式)」は控えめに目立たないようにすることだったそうだ。
だから、
今の職場でも、
静かで黙々と仕事をやる先輩と周囲からは思われているとか。
部下が嫌がる仕事も進んでやる姿は
上司からの業務評価も高い。

でも、
そこには彼女本来の姿はどこにも無い。
そんな彼女の姿を見てご両親は、
『やっと大人っなってきて、後は良い人見つけて結婚さえしてくれれば万々歳なんだけど・・・・』と、
帰宅すると
毎晩のように話題に上がるのが結婚話。
聞けば、
ベッドにもぐり込むころには、
異常なほどの疲れを精神的に感じるという。

こんな彼女の”悩み”を、
実は職場の上司は誰一人つかんでいなかった。
だから彼女の印象は、
静かで大人しい。
仕事は出来て真面目だけど、
明るさに欠ける。

『結婚なんて”縁”だから。
結婚したからといって、
それが恋愛のゴールと思っているなら、
それは大きな思い込み。
まずは、
君らしく、
恋愛を楽しむこと。
今までの自分と向き合えてどうでしたか?』
この私の問いに、
『はい!気持ちが軽くなりました(笑)』

そこには涙が流れる瞼を、
ティッシュで押さえながら、
こぼれるような笑顔の彼女がいた。

あれから2年。
実は昨日の2月25日。
彼女の結婚式にお招きいただき、
祝辞を述べさせていただいた。

おめでとう!
素晴らしい素敵な、
素・素・素ばかりの結婚生活を祈っています。

 

 

 

 

第2,272号・ブログ

《”ねぎたけ”こと・・・「禰宜 猛(ねぎ たけし)です」♪》
「”悩み”を考える!」 -26-

 

このシリーズでなんで「結婚・恋愛」のことを取りあげたか?

企業研修で意識改革セミナーのご依頼をいただき、
従業員一人ひとりと向き合っていると、
そこに存在する彼らの”悩み”というのは、
実は仕事そのものとか、
上司や同僚との人間関係とか、
そういったところに”悩み”の「本質」は無いということ。
セミナーの前になると、
人事の部長さんからは、
『どうも我が社の従業員は積極性が足りなくて・・・』とか、
中には、
『彼らのモチベーションを高めてほしい』とか、
凄まじいのになると、
『先生のセミナーで彼らを変えてほしい!』なんて、
無理難題を望まれる方もいる(笑)。
まっ、
私には他人様のモチベーションを高めるような能力は無いし、
出来るのはせいぜい一時的に”テンション”を高める程度。
ましてや「変えてくれ!』って仰られても、
”過去と他人”は何人によっても変えることなど不可能。

積極性が無いのは、
一人ひとり、
個々の経験と体験の中に、
その「本質」が隠されている。
だから、
私のセミナーは他に比類ないぐらい、
一人ひとりの心と向き合うのだが、
そんなセミナーを6,500人近く向き合ってきて、
よくよく話を聴いてみると、
ほとんど・・・・いや、
全ての人といっても過言ではないほど、
人というのは、
潜在的な意識の中で、
現実の世界を翻弄されながら生きている。
だから、
いくら大きな声を出して、
実在意識を刺激したところで、
一時的なテンション以外に上がることはない。
つまり、
職場の管理職というのは、
部下一人ひとりの潜在意識と向き合えなければ、
管理職とは名ばかりということになる。

それで、
このシリーズでも事例として
こういうテーマを掲げている。

ところで昨日の42歳の彼女のその後は?
それは明日のブログで!

 

第2,271号・ブログ

《”ねぎたけ”こと・・・「禰宜 猛(ねぎ たけし)です」♪》
『”悩み”を考える!」 -25-

 

今日の”悩み”は42歳になる独身女性の受講生。
彼女がセミナーを受講された時に、
こんな”悩み”を語っていた。
『私は結婚縁が薄くて・・・・、
付き合う人に巡り合うんですけど、
なかなか先に進展がないんです。
素敵だなぁ~と思う方から告白され、
すぐさま交際を始めるんですけど・・・、
それ以降が続かないんです。
数年前からは親からもやいやい言われるし・・・・。』
と・・・まぁ~こんな”悩み”。
私からすると、
企業研修の一環として取組んでいるセミナーで、
『こういう対応しなきゃいけないのかなぁ~?』と、
最初の頃は、
こういう”悩み”を聞くたびに
私自身が”悩み”を抱えそうになりましたけど(笑)。

でも、
企業内の人材育成には、
実はこういうことに目を背けていると、
従業員のモチベーションがどうのなどというレベルには
到底届かなくなる。
職場管理職というのは、
こういう一人ひとりの”悩み”に、
真摯に向き合ってことこそ仕事なのである。

この時はこんなアドバイスをした。
『恋愛を結婚と結びつけないことです。
恋愛なんだから大いに楽しんで、
自分の気持ちを素直に表現することです』と、
記録に残っている。

彼女は、
結婚のために恋愛の位置付けを捉えていることが問題。
恋愛というのは、
何年もの永い恋愛もあれば、
その日限りの短い恋愛だって、
時には、
一瞬の恋愛だってあるはず。
この恋愛をどれだけ、
無我夢中で受け止めるかで、
その先は必然的に決まっていく。

結局は、
恋愛も仕事もその「本質」って同じところにある。

第2,270号・ブログ

《”ねぎたけ”こと・・・「禰宜 猛(ねぎ たけし)です」♪》
「”悩み”を考える!」 -24-

 

今日から向き合う”悩み”は「結婚・恋愛」に関すること。

先日、
某受講生から受けた”悩み”はこんな内容。
彼は51歳。
従業員300名ほど会社の役員をされていて、
先月、
22歳になる一人娘さんから
『結婚したい人がいるので逢って欲しい』といわれ、
相手の31歳になる青年に逢ったらしい。
彼は、
『娘が良ければ反対する理由など無いので、
相手の職業とか、
収入とかは全く気になりませんでした。
人柄といっても、
1日逢っただけで判断できるわけでもなく、
それも娘が決めることと思っていますので・・・・』と、
ほんとんど問題ないように思えたのだが、
彼が一つだけ不安なことがあると、
電話が私のところに来た。
それは・・・・・、
『相手の男性に、
一つだけ聞いていいかな?
これから先、
二人でやっていく”覚悟”はあるかい?』と尋ねたそうである。
するとその相手の男性は、
『”覚悟”といわれても・・・・、
どうなるか解らない先のことに”覚悟”は・・・・』と、
ハッキリしなかったそうである。

そんなことで父親として心配になったのであろう。
至極当然のことである。

で・・・・・、
『先生どんなふうに言ったらよいですかねぇ~』と、
私のところに・

私は結婚相談所をやっているわけでもなく、
人生相談の会社をやっているわけでもないのだが、
他ならぬ禰宜塾受講生の”悩み”ならとこんなアドバイスを。
『相手の男性に”覚悟”を持てと言っても無理でしょう。
大切なのは、
そんな彼の言葉を聞いて、
”それでもこの人についていく!”という覚悟が
お嬢さんにあるかを確認した方が良いですよ』とお伝えした。

「先の判らないことに”覚悟”はできない!」
先が判っていたら”覚悟”なんか必要ないのにね。
私自身もチョッと心配ではあるが、
私がどうこう言える立場でもないし、
何よりも娘さん自身が「後悔」しないことが第一。
たとえ「後悔」するようなことになったとしても、
その道を選択したのは娘さんご自身。
彼には親として、
彼自身にもその”覚悟”があるか尋ねたら。
『それも彼女の運命でしょうから!』
この言葉を聞いてチョッとホッとしたけど、
二人にはどこかで”気付き”を得て、
是非是非、幸せになっていただきたいと願う。

第2,269号・ブログ

《”ねぎたけ”こと・・・「禰宜 猛(ねぎ たけし)です」♪》
「”悩み”を考える!」 -23-

 

人間関係でいつもいっているけど、
「上手くやろう!」と思わないことである。
それは子供の頃からの友達関係を振り返れば解るはず。
小学校の頃は、
家が近いとか、
変える方向が同じとかで友達関係になった。
中学や高校になると、
クラブが一緒とかで友達も変わり、
大学に行くと、
サークルが一緒の友達が中心になり、
社会に行けば、
会社の内外でまた新しい”関係”が生まれる。
そんな変化の中で、
『こいつには何かしてやりたい!』というような、
深い付き合いの友達が生まれてくる。
缶蹴りやかくれんぼをして遊んだ友達とは、
もう何十年も連絡をしていないのがほとんどのはず。
そういう”関係”や、
職場の利害関係での中に存在するような”関係”は、
ほとんど気にする必要もない。
相手に迷惑をかけず、
こちらに害が及ばなければ良しとすることである。

でも、
そんな中からでも、
『こいつのためなら!』と思える人も出てくる。
つい先日も、
ある若手経営者が会社の資金繰りに苦労していると、
私のところに相談があり、
私は四方手を尽くして、
信頼する人に素直な気持ちでお願いしたら、
快く応援してくださり、
一部ではあるが若手経営者に役立ててもらった。
そういう相手、
つまりは、
その若手経営者も、
私が支援を頼み込んだ方も、
そういう関係になろうと思ってなれるわけではない。
出逢ってから今日までの
お互いの些細な行動の積み重ねがそうさせたのであり、
お互いの駆け引きの中でなったことではない。

他人との”悩み”は、
相手を見ないことだ。
大切なことはいつだって自分の足元だけ。

一昨日、
某受講生から結婚のことで相談が来た。
その相談に応える意味もあり、
明日からは「結婚と恋愛」の”悩み”についてを!

 

 

第2,268号・ブログ

《”ねぎたけ”こと・・・「禰宜 猛(ねぎ たけし)です」♪》
「”悩み”を考える!」 -22-

 

人は100人いれば100通りの人が存在するように、
人の幸せもまた、
人の数だけ存在する。
会社だって、
家庭だって同じだ。

誰かの姿を見て、
どこかの会社やお店を見ては、
『あの人は良いなぁ~!』
『あんなお金持ちになりたいなぁ~!』
『あんな人のように有名になりたいなぁ~!』
『我が社もA社のように!』
『あのお店のように〇〇スタイルで!』
こういうことって全く無駄なことのような気がする。

人は何をして生きているのか?
どのくらいのランクで生活しているのかより、
「どう生きているのか?」の方が極めて重要なこと。
どんな仕事をしていようと、
どんな地位にいようと、
そこにはそれぞれの”使命”が存在しているはず。
それこそが「天命」であり、「宿命」といわれるものかもしれない。
その「天命や宿命」に従って、
”やれること”を懸命に誇りをもって取組むことこそ、
”精進努力”しているということではないだろうか?
そういう人は、
いま自分が「幸せ」だとか”不幸せ”だとか
考える暇さえないはず。
なぜなら無我夢中で取組んでいるから。
そして、
そんな姿勢が、
誰かのためとか、
お客様のためとか、
会社のためといった結果を必然的に呼び寄せることになり、
いつしか、
自分の進歩向上の喜びが、
他に役に立ていたという喜びさえも
生み出しているのではないだろうか?

”使命感”を持って行動していると、
人はいつしか
喜びや幸せの次元さえも高くなっていくような気がする。
”他人軸”ではなく「自分軸」で生きるとはこういうことかな?

第2,267号・ブログ

《”ねぎたけ”こと・・・「禰宜 猛(ねぎ たけし)です」♪》
「”悩み”を考える!」 -21-

 

人間関係の”悩み”を解決するのは、
大切なことが一つある。
”他人軸”ではなく「自分軸」で生きることだ。
他人と比較したり、
他人(親も含め自分以外の全ての人)の
期待に応えようとしたり、
サービス業などでいう”お客様のために”も同じ。
人はみなそれぞれに、
その人その人の道がある。
大切なことは、
その自分の道をただひたすら愚直に進むことである。
言い代えるなら、
誰かの期待に応えるのではなく、
自分自身が抱く”欲”に応えるのでもなく、
自分自身の「魂の期待に応える」べきということ。

早く言えば、
人は誰にもそんなに期待などしていないということ。
『頼むよ!期待してるよ!』
『これからが楽しみだなぁ~!』
言われた方は覚えているかもしれないけど、
いった方はとっくに忘れていることの方がほとんどである。
もし仮に、
あなたの周囲の人達があなたに期待しているとする。
例えば、
野球を始めると、
お父さんはプロ野球の選手になって欲しい。
でも、
お母さんはしっかり勉強して、
安定した職業について欲しい。
周囲の人が5人いて、
5人がそれぞれに違う”期待”をしたとしたら、
どうしたら良いのだろうか?
5人全ての人の”期待”に応えることなど不可能というもの。
サービス業でも、
来店されるすべてのお客様の”期待”など応えられるはずがない。

大切なことは、
昨日もお話ししたが、
自分の「魂の”期待”」に応えることである。

「魂の”期待”」とは、
”与えられた条件の中で最善の努力を惜しまず、
「やれること」を自責の姿勢で取組むこと”。

 

第2,266号・ブログ

《”ねぎたけ”こと・・・「禰宜 猛(ねぎ たけし)です」♪》
「”悩み”を考える!」 -20-

 

先日、
私の講演を聞きに来られた某経営者の方が、
懇親会でこんなことを話されていた。
『仕事のできる部下というのは、
上司が求める仕事ができるやつのことですよねぇ~』
こんな会話を隣でされていた。
それを耳にして、
私はチョッと小首を傾げてしまった。
本当にそうだろうか?
”上司が求める仕事”ってなんだろうか?
目標数値だろうか?
それとも、
目標に向かって取組む姿勢(やり方も含め)なのだろうか?

私もサラリーマン時代は、
目標ばかりを追いかけていた。
でも今考えると、
果してそれが正しかったのだろうかと、
経営者になって疑問に感じている。
もっというなら「目標」って、
果して追い求めるものなのか?と強く疑問を持ち始めている。

目標、
夢というのもそうだけど、
追いかけるもの、
叶えるものではなく、
”呼び寄せるもの”のような気がしてならない。

上司が部下に望むことは、
上司が望む結果ではなく、
それぞれの立場で、
それに向かって
「”やれること”を愚直に一所懸命に諦めずに挑戦し続けること」
これこそが真の経営者や管理職が望むことのような気がする。

職場で上司や部下との人間関係の”悩み”を無くすには、
この基準を共有化するところから始めることだ。