《”ねぎたけ”こと・・・「禰宜 猛(ねぎ たけし)です」♪》
「私達は多くの”思い込み”に左右されている!」-74-
新入社員研修をしながら、
今年は、
その方向性が大きく変わっていることに驚かされた。
今までの人材教育や研修というのは、
彼らの”やる気”を
引き出しているかのように”思い込んでいた”だけかもしれない。
大きな声を出させて、
テンションを上げさせて、
モチベーションを上げていると”思い込んでいたり”。
サービス業などでは、
朝から笑顔の作り方を練習させたり。
考えてみれば、
”笑顔”を知らない人だとしたら、
それは心が病んでいるか、
表情筋が犯させれているかのいずれかで、
とうてい人前に出て、
働くことなどできないはず。
なのに・・・、
『笑顔はこう作るんですよ!』と、
みな同じ表情をさせて、
訓練していると”思い込んで”しまっていたのかも。
研修で、
いくら目の前に与えた課題を、
他意なく一心不乱に神経を注いで取組ませることが、
精神統一と同じように”思い込んでいた”。
10年前なら、
まだそれでも良かっただろうが、
今の時代は、
そういうやり方は、
人材育成の「本質」を置き忘れていることになる。
なぜなら、
今の時代は「組織」から「個」の時代に移り変わっているから。
精神統一され、
集中しているように見えるその姿は、
実は、
「集中」ではなくて「傾注(けいちゅう)」と言われる状態で、
同意語のように使われてはいるが、
実は全く意味合いが違う状態。
どちらかといえば、
「執着」に似た状態で、
継続性に欠け、
良い結果を生み出す可能は少ないといわれている。
今の時代の人材育成は、
「個」と向き合うことから。
企業組織の管理職にはそうした姿勢が求められる。
今年の新入社員教育を経てそんなことを強く感じた。