第4,484号・ブログ

《”ねぎたけ”こと・・・禰宜 猛(ねぎ たけし)です!♪》
「自分の人生に”他人”を引き入れるな!」 ー70-

 

あの稲盛先生の言葉に、
利他の心こそ繁栄への道」というのがある。
でもこの言葉の真意を奥深く、
正しく理解している人は数少ない。

多くの人は、
自分のことはさておき他人様のために」”と思い込む。
昔、
全国を旅してまわる男がいた。
彼はAというとある港町についた時、
その漁村の塩の豊かさに驚かされた。
ところがこの町は、
その塩のために米を作るに適した土地が全くなく、
村人は美味しいお米を口にすることなどほとんどなかった。
しばらく旅を続けていると、
今度はBという山間の村に来た。
ここはAという漁村とは裏腹に、
米を作る土地に恵まれていたが、
塩を手に入れるには難儀していた。

そこで彼は、
『この二つの村が共に抱える”問題”を何とか出来ないだろうか?』と考え、
AとBの村に間に立って、
米と塩の流通業を営むことにした。
それは後々、
さらに多くの村や町をつなげていくまでに発展したという。

ここで「利他」だが、
彼は”この二つの村のためにやれることは無いか?”と考えたのだが勘違いして欲しくないのは、
自分のことは考えないで他人に尽くした”わけではない。
この二つの村が抱える問題と向き合うことで、
なにか自分がやれることは無いか?」と考えたのである。

『誰かのために役立とう!』
『誰かに喜んでいただくことが自分の魅力になる』
こういう言葉が並べられた書籍よく見かけるが、
それは「利他」とはいわず”自利他利”となる。

少し難しい話になってきたが、
ここを勘違いしたままだと、
他人を自分の中に引き込んでいくだけで何も生み出せない。

続きはまた明日。

 

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