《”ねぎたけ”こと・・・「禰宜 猛(ねぎ たけし)です」♪》
「この春社会人となった君に贈る言葉」ー3-
今年のある入社式で、
こんな言葉を新入社員の皆さんに贈った。
「兵法の極意は”術”に無く、道に在りき、
万物の変化は虚実と奇正が在るが如くその”術”うわべに過ぎず!
守りて之、命をかけるべくはその”道”であり”道”こそ肝要なり!
これを学は千の陣形を学ぶより重なり!」
これは、
あの諸葛亮孔明が、
”阿斗(あと)”に説いて聞かせた言葉。
(”阿斗(あと)とは劉備玄徳の子、劉禅の幼名)
彼は非常に凡庸な人物で諸葛亮をもってしても、
補佐できなかったそうで、
後に、
無能な君主の代名詞として後世に語り継がれ、
この”阿斗”という名前だけが知れ渡ったという。
社会に出て、
ビジネスマンとしてスタートを切ると、
まるで、
レースにでも参加したかのように、
まずは、
同期の中との評価争い。
そして、
落ち着いてくれば人脈争い。
仕事も、
競合他社との売上争い。
”争い”ばかりの感じがするほど、
気付かないうちに、
おかしな世界へと巻き込まれていく。
そして、
その”争い”に勝とうとするために、
知識、技術を身につけ、
他人や他社との”差別化”だと画策しだす。
もちろん、
仕事をするうえで、
知識や技術も大切なことには間違いない。
重要なことは、
”何のために”である。
お客さんのためにとか、
会社のためにとか、
そんなことを語らずに、
ひたすら、
自分に与えられた責務を果たすために、
知識や技術の習得に向き合うことである。
接客業で従事する人達は、
接客という作業を、
技術と捉えているとお客様には伝わらない。
お客様が見ているのは、
おなたの笑顔でも、
聞こえてくる耳に心地よい言葉でもない。
ただただ、
あなたの”人としての「在り方」”だけを見ている。