《”ねぎたけ”こと・・・禰宜　猛（ねぎ　たけし）です！♪》
「後ろを振り返るより前を見ろ！」　ー50－

”知足”の「本質」。
昨日のブログの最後にお話ししたが、
大切なことなのでもう一度いう。

他人に勝つとか、
一番になるとか、
そんな欲望をコントロールすること。
その内に、
自分がそういうことに対して、
コントロールしていることすら忘れて、
ただひたすら、
目の前の”やれること”に愚直に取組む。
これが「知足」という、
心に穏やかさを届けてくれるたった一つの方法かもしれない。

例えば”お金”。
お金は生活をする上で大切な条件の一つではある。

でも多ければ多いで心配事は絶えず、
少なければ少ないで、
不安や不満が宿る。
サラーリマン時代によくこういう人を見かけた。
『仕事はおもしろいんだけどさぁ～給与がなぁ～・・・あと5万上がれば文句ないんだけどぉ～』
こういって愚痴をこぼしている人。
そういう人は、
たとえ5万増えても、
満足しているのはせいぜい数か月。
すぐに、
『これでは足りないなぁ～』とぼやき始める。
5万少なかった時と同じ生活をしていれば、
5万余裕のある毎日が送れるはずなのに、
どういうわけか人間というものは、
30万の給与が35万になると、
いつの間にか、
35万ギリギリの生活を送るようになっていく。
そして、
厄介なことに、
一度広げてしまった生活レベルというものは、
なかなか元に戻せない。
「お金がもっとたくさんあったら・・・・」
自分の夢が叶えられるだろう！
もっとゆとりのある生活ができるだろう！
こう思い込んでいいる人は多くいるが、
結局は、
いくらお金が入ってきても満足に至らないようになっている。
それは、
”お金”というものが満足の全てではなく、
その条件の一つに過ぎないから。

モノも同じ。
他人からの評価も同じ。
人間の行動原点が”欲”である限り、
こういうものに対する欲望は不健康であり、
結局は、
心の状態をも”後ろ向き”にしていく・・・・。
『あぁ～あの頃はセレブな生活をしていたのに…』と、
過去の呪縛から逃げられずに・・・・。