《”ねぎたけ”こと・・・禰宜　猛（ねぎ　たけし）です！♪》
「この春、社会人になった君に贈るメッセージ」　－9－

ある方から教えていただいた、
ビジネス（仕事）に取組む上でのもう一つの大切なこと。

それは・・・・
「目的を追うな！」
はじめて聞かされた時は、
『目的達成しなきゃダメでしょぉ～』と、
心の中の声が飛び出しそうなくらいだった。
だって、
20代の頃から、
「結果が全てだ！」と叩き込まれてきたから。
『目的を達成しないで、
何を目的に行動すれば良いんだ？』

私が社会人になった1969年。
戦後の復興も落ち着き、
世の中の経済は右肩上がり、
給与は毎年、
ほぼ倍額で上がっていくほどだった。
企業内の人材教育も、
”昔、軍隊！今、会社！”とこんな言葉が、
教育マニュアルの第1ページ目に書かれていたほどである。
従業員の”仕事”は、
「会社の経営理念を達成すること！」と
耳にタコが出来るほど聞かされたけど、
具体的にはよく解らなかった（笑。
要は、
いわれたことを確実にこなし、
掲げられた目標を達成することが”仕事”と教えられた。

50歳になって独立した私は、
その姿勢を変えることなくやっていたというわけだ。
でも、
今から15年前。
時代はすでに激しい変化の入口に入っていた。
こういう時代は、
「自分の足元”をしっかりと見据えていないと、
激しい変化の波に飲み込まれていく」
その方のいわれたことは、
『達成すべき目的だけを追いかけるのではなく、
そのために、
いま、自分が”やれること”は何かだけをいつも考えなさい。
富士山の山頂を目指して、
目指すはあの頂だ！と、
意識や目線を山頂にばかり向けていると、
つまづいたり、
時には、
解らぬ横道に迷い込んでしまうこともある。
一歩一歩、
足元だけをしっかりと見据え登っていけば、
いつか必ず山頂にたどり着く。
”山頂にたどり着くのは、山頂にたどり着いた時”
これが”真理”で”原理原則”でしょ？』

この言葉は、
その後の私に大きな影響を与え、
私の人生そのものを大きく変えていった。