《”ねぎたけ”こと・・・禰宜 猛(ねぎ たけし)です!♪》
「この春、社会人になった君に贈るメッセージ」 -8-
『50歳になったら独立する!』
これは私が20歳の頃から描いていた絵図だった。
この独立は私にとって、
”自己実現の欲求”を満たすための正念場と確信していたから、
全ての精力をこの時につぎ込んだといえる。
そして、
スタートは順調に切られ、
このまま上手くいくものとさえ思いこんだ。
多くのTV番組にも呼ばれ、
あっという間に、
借り入れた資金の半分は返済した。
今から思えば、
この状況こそが、
”悪魔からの贈り物”といえる最大の試練だったのかもしれない。
結局、
数億の負債を抱え、
倒産という初めての経験をさせられた。
”仕事”について真剣に考えたのはこの時だった。
多くの人に心配をかけ、
迷惑をかけ、
そして、
再スターとの力になっていただいた。
それまでビジネスというのは優勝劣敗。
勝つか負けるかだと思い込んでいたから、
競合よりも多く、
他店よりも売上を上げて、
他人よりも稼ぐ。
でも、
ビジネスの「本質」は
そんなところには存在していなかったということ。
考えれば、
ビジネスは”人にまみれて”取組むもの。
お客様に取引先、
上司に部下にアルバイト・・・・。
これだけ”人にまみれて”いれば、
必ずしも自分が描く絵図のように事が運ぶわけはない。
最善を尽くしても報われないこともある。
理不尽な陰口を言われることもあり、
非難の矢面に立たされることだってある。
そんな時に”料理の鉄人”と称されたある人から教えられたのが、
「常に自分の足元を見て!」というスタンスだった。
他人と競い合うこと、
他社や他店、
他人と優劣を争うことに
ビジネスの「本質」は存在していないことを教えられた。
そしてもう一つ、
多くの人が陥りやすい落とし穴を教えていただいた。