《”ねぎたけ”こと・・・禰宜　猛（ねぎ　たけし）です！♪》
「シンプルに生きれば悩み事の90％は消えていく！」　－32－

「あの人は凄いなぁ～！」と口にすることがある。
でもそれは、
その人の”本質”を見ていっているのではなく、
有名な〇〇だから・・・・、
収入がたくさんあるから・・・と、
その表面的な現象だけに揺さぶられて、
見ている相手が眩しく感じているだけのことが多い。
眩しいと感ずる他人の姿を恨んだところでなにも始まらない。
眩しいと感ずる他人に取り入っても、
何も手に入ることは無い。
人生はあくまでも「自分は自分　他人は他人」でしかない。
私達にはそれぞれに、
”やれること”が必ず存在している。
人生で大切なことは、
その”自分がやれること”をコツコツと積重ね、
身に付けていくとでしか、
潜在的な”才能”を超えていくことはできない。

”コツ”とは要領ではない。
”コツ”とは「骨々」のこと。
骨身を惜しまず、
諦めずに”やれること”に愚直に取組むこと。
そうしたことで、
”考える”ことから「感じる」という体感も会得できる。

禅の修行の中に
「制中（せいちゅう）」と呼ばれる修行の期間がある。
この期間、
修行僧達は来る日も来る日も、
同じことを続けること100日。
毎日毎日、
繰り返している内に、
坐禅も読経も、
さまざまなお勤め事も、
全てが、
頭ではなく身体が感じ始めるようになっていくそうである。
いくら経典を理解する能力が高くても、
いくら有名な寺の住職になろうと、
そうした努力を積重ねてきていない者は、
生きる上で”悟り”を求めていく道を歩むことは難しく、
結局は、
表面的な物欲の世界から逃れられず、
いくら有名になろうと、
いくら裕福になろうと、
悩み続けることになるという。
だから、
簡単に『凄い人だなぁ～』などと口にしないことだ。
惑わされるだけから・・・。
この世の”凄い人”など存在していない。