《”ねぎたけ”こと・・・禰宜 猛(ねぎ たけし)です!♪》
「シンプルに生きれば悩み事の90%は消えていく!」 -22-
あの宮本武蔵が修業時代にこんなエピソードがあったらしい。
修行の旅の途中で、
ひどいあばら家で一夜を過ごすことになった。
天井は穴だらけで、
そこから落ち葉が冷たい風と共に舞い込んでくる。
寒さをしのぐため、
床板を剥がして燃やすような環境下。
武蔵ほどの人でも、
おそらくうら寂しい気持ちになっても不思議ではない。
そんな中で、
武蔵がフッと見上げると、
穴の開いた天井から、
大きな月が煌々と光を注ぎ込んでくれていた。
武蔵はその光景を見て、
『そうかいま自分はなんと素晴らしい時を過ごしていることか』
それまで肩をすぼめるような状態が消え、
何とも言い難い幸福感に包まれたそうである。
あばら家で寒さをしのいで一夜を過ごさなくてはならない
その状況(現象)そのものが変わるわけではない。
でも、
目の前の”現象”の受け止め方一つで、
こうも人の心は変われるという話。
よくセミナーに興味のある方から、
『先生のセミナーはどういうことをやるのですか?』と尋ねられることがある。
応えはいつも同じで、
『精神論を学ぶものでも、スキルを学ぶものでもありません。
いろいろな角度から”原理原則”を学び合うセミナーです』とお応えしている。
私達の目の前に起こる”出来事(現象)”は様々なことがあるが、
実は、
その目に見える、
肌で感じる”出来事(現象)”は、
それそのものが存在しているのではなく、
それを個々に
”どう受け止めているか?”という
「受け止め方」だけが存在しているのある。
こんなあばら家で寒い一夜を過ごすにも、
武蔵のような「受け止め方」をする人もいれば、
『なんでこんなところで・・・寒くてやってられないよぉ~』と
愚痴を並べて、
一晩中、
肩をすぼめて過ごす人もいるだろう。
どちらが良くて、
どちらが悪いという話ではなく、
「受け止め方」という”原理原則”の話である。