《”ねぎたけ”こと・・・禰宜　猛（ねぎ　たけし）です！♪》
「シンプルに生きれば悩み事の90％は消えていく！」　－16－

セミナーで受講生に、
『幸せになりたいですか？』と尋ねると、
ほとんどの人が『はい！』といって、
首を縦に振る。
でも、
よくよく話を聴いていくと、
そのほとんどの人が、
五体満足で、
働ける場所を持っていて、
健康で、
飛び切り裕福ではないかもしれないが、
まず生活に困って、
寝る場所や食べるものに困窮しているわけではない。
なのに・・・・・？

私達は、
日常、
普通にしているコト、
歩ける。
話せる。
聞こえる。
見える。
家族がいる。
仲間がいる。
働けている・・・・、
こういうことはいつの間にか脳が麻痺して、
”あたりまえ”と思い込んでしまっていく。
この”あたりまえ”がどれほど有難いことなのか、
私は、
12年前に、
あわや左足切断という大事故に遭遇した時、
このことをはじめて自覚した。
今まで歩けていたのが、
30日近くもベッドの上で横たわり、歩くことが出来ない。
窓の外を見ながら、
周辺を散歩している人達を見て、
どれほど羨ましいと感じたことか？

仕事も同じだろう。
家族もまた同じ。
「あるべきものが　あるべきところに　あるべきように　ある」
これは曹洞宗大本山永平寺の貫首を務められ、
100歳にしてなお、
若い禅僧と共に同じ修行をされた
宮崎奕保（えきほ）禅師の言葉だが、
まさしくこれが「あたりまえ」という姿。
それ以上に”ありがたいもの”など
この世に存在しないという教え。

いちどこの「あたりまえ」のことを、
ご自身の身の回りで見直してみると良い。
意外と気付けていないことが多くある。