第2,303号・ブログ

《”ねぎたけ”こと・・・禰宜 猛(ねぎ たけし)です」♪》
「職場の人間関係はここがポイント」  -17-

 

一昨日のブログで、
部下を育成する時に「なぜ?」は禁物という話をしたが、
では、
その「なぜ?」がどうしていけないのか?

結論からいうなら、
この「なぜ?」というフレーズは、
結果という”現象”にだけ向けられた言葉だから。
結果を今更どうにかしようとしたところで、
誰にもその”現象”をか変えることなど不可能。
ビジネスの世界で大切なことは、
結果はあくまでも”情報”に過ぎない。
その場限りのエイヤー仕事ならいざしらず。
部下との関係は今後も続き、
何よりも、
管理職の仕事は、
後に続く部下の育成にある。
起きてしまった結果をとやかく批判するよりも、
根本的な原因を検証して、
二度と同じような結果を
招き入れないようにすることこそが仕事。

確かに、
起きた問題に対して、
「なぜ?」そんなことになったかを追いかけるのは、
事の原因追及には不可欠なことだが、
「なぜ?」という問いかけが、
その人本人に対する指摘になってはならないということ。
そこでそれに代わるフレーズとして付け加えたいのが、
「どこで?」。
そう!
『君は一生懸命に取組んだ。
でも、こういう結果になったのはどこかに問題があったはず。
それは「どこ?」だと思う?』
この「どこ?」こそが、
次の、
「どうする?」というリ・アクションに直結していく。

人は目の前に起きたことを自覚し、
どこにその原因が存在するのかを理解しない限り、
改善というステップに踏み込んでいくことはできない。