《”ねぎたけ”こと・・・禰宜　猛（ねぎ　たけし）です！♪》
「”マネージメント力”を考える！」　ー77－

お役所との契約更新が叶わなかったTさん。
必然的に作業量は減って”暇”になった。
そんな時、
Tさんのお店に来られた常連のご婦人。
お歳はTさんよりはるかに上の方。
その老婦人が、
『季節の変わり目は大変。
クリーニングに出すものが多くて・・・・』と、
抱えるように洗濯物を持たれてお店のカウンターにドンという感じで置かれた。
『まだあるのよぉ～』と老婦人。
この時、
Tさんが思わず言ってしまった言葉が、
その後のお店の方向性を大きく変えた。
『まだあるんですかぁ～？』
『この3倍くらい・・・』
『お住まいは？？？・・・○○町ですね。
解りました残りは取りに伺いますから・・・・』
今時、
クリーニングの御用聞き型などまず無いだろう？
でもTさんはこの日から、
この「御用聞きスタイル」を取入れることにした。
それはいつの間にか、
お年寄りのお客様だけに限らず、
小さなお子さんのいらっしゃるご家庭。
夫婦で働きに出ていてなかなかクリーニングに持ち込むことが難しいご家庭など、
デジタル化したこの時代に、
このアナログシステムは画期的な姿としてどんどんと広まっていった。

一つを失っても新しい1つを生み出す。

“目の前の出来事”は全てその「受け止め方」で決まる。