《”ねぎたけ”こと・・・禰宜 猛(ねぎ たけし)です!♪》
「”マネージメント力”を考える!」 ー28-
”マズローの欲求段階説”に基づいて、
人間の仕事に対する姿勢や性格を「X理論」と「Y理論」という
全く異なる二つの考え方に分類したのが米国の心理学者、
ダグラス・マグレガーだ。
X理論は「人は受動的で怠け者である」とする理論。
欲求5段階説でいうなら、
「生理的欲求」や「安全の欲求」など低次の欲求度合いが大きい人間の考え方や行動を説明したもの。
それに対して、
Y理論というのは、
「人間は条件次第で人は自ら進んで行動したり責任を負う」とする理論で、
「自己実現の欲求」などの高次の欲求を持つ度合いが大きい人間の考え方・行動に当てはまります。
1950~60年代で行動したマグレガーの考えからしても、
この時代で、
大抵の人間は低次の欲求がすでに満たされていると考え、
組織におけるモチベーション向上には「X理論」に基づいた考えや仕組みは適しておらず、
「Y理論」に基づいた経営管理が効果的であると主張していた。
つまり、
どんなに時代の表面的な表情は変わっても、
私達人間が潜在的に持つ”人としてのポテンシャル”は、
ずっと高次元のところに存在しているということだ。
言い換えるなら、
”働き方改革”だと叫びながら、
賃金や休暇、
職場の環境改善ばかりに意識を向けていると、
そうしたものをいち早く変化させたとしても、
人間の心(気持ち・意識)というものは、
そうした変化にすぐに慣れを感じて、
自分自身の「やる気(モチベーション)」の維持向上には、
一時的な効果しか生み出してはいけないということ。
続きはまた明日。