《”ねぎたけ”こと・・・禰宜 猛(ねぎ たけし)です!》
「”IQ“よりも”EQ“の時代! ”感情”に強くなろう!」 -35-
再度、
カリキュラム受講を申し出てきたN君。
新入社員研修当時は、
『嫌だ!やりたくない!』という嫌悪感に包まれ、
その理由も、
『知らない人の前で大きな声なんか出せない』
『怖い!』
『そんなことをやるためにこの会社に来たんじゃない!』
目の前に示された”駅前街頭販売”という”出来事(現象)”を、
好き?
嫌い?
やる!
やりたくない!
これだけの単純な「感情」で受け止めていた。
ただ、
N君は配属先の上司や先輩から、
”駅前街頭販売”の思い出話を聞かされるたびに、
今度は「疎外感」という「感情」に、
自分が置かれていることに気付いていく。
これはまさに「EQ」の第1段階、
「感情の識別」という作業を自ら行ったことになる。
さらに、
『社長のいう就職する上で一番大切な「覚悟」。
それを見極める”機会”をくださっただけだったんだ。
それを俺は・・・無駄にしてしまった。
1年遠回りしてしまったけど今からでも遅くない』
こうしてN君の「感情」は、
次の段階である「感情の利用」へと推移していった。
そして第3段階である「感情の理解」では、
N君は当時の軽率な”自分自身の選択”を、
「自責」という姿勢を貫いて、
人事部長に謝罪し、
それを受けた人事部長もまた、
彼の真摯な姿勢をその「感情から理解」してくれたことになる。
コロナ禍で在宅勤務が増える中、
自分の「感情」の持って行き場に困惑している人が
非常に多いいまの時代は、
”仲良くやる”ことではなく、
「上司と部下の関係性」も、
こうした「EQ能力」が強く求められる時代といえる。