第3,984号・ブログ

《”ねぎたけ”こと・・・禰宜 猛(ねぎ たけし)です!》
「”IQ“よりも”EQ“の時代! ”感情”に強くなろう!」 -34-

 

私が人材育成をお手伝いしている
某企業の新入社員研修では毎年、
その会社で扱う商品を、
駅前街頭で販売するという体験カリキュラムがある。
不特定多数の人が行き来する街頭で、
ただ一人で、
大きな声を出して販売活動をするのは勇気がいる。
その企業の社長さんは、
そのカリキュラムは任意で強制はしないことにした。
なぜなら、
入社してもらう新人に一番必要なことは、
学歴でも、
経験でも、
知識でもなければ技術でもない。
それは・・・”この会社で働く!”という「覚悟」です。
会社は従業員の方々にやれることは、
一人ひとりが成長していくための”気付き”を
さまざまな形で与えてやることしかありません。

そのために、
新入社員の時にこの意識研修をしているのです
その「覚悟」を測るカリキュラムだが、
『強制ではありません”任意”です」というと、
数年に1~2人。
『これをやる意味はなんですか?』とばかり、
屁理屈をならべて、
「やりたくない」という”自分の感情」”を隠し、
さも、
やらない理由”のように語りながら実行しない従業員が、
極まれにいるが、
「やりません」という選択をしても、
特に罰則が加えられるわけでもなく、
昇給評価に影響するわけでもない。

ところが、
自分の選択”というものには必ず「自責」が伴う。
この「自責」というのが、
その人の新たな「感情」を生みだし行動に出てくる。
中には「自責」すら感じないという、
云わば「感情状態」でやり過ごそうとする人間もいるが、
そういうタイプは、
私が知る限り3年以内に組織から姿を消している。

この事例に出てくるN君もその極まれな一人。
彼は「感情状態」ではなかったことが救いだった。
入社して15年目。
現在の彼は、
この会社の本部長をしている。

彼は、
その研修後、
1年経過した時に、
『新入社員研修のカリキュラムを、
自分は全ての項目において達成をしておりません。
今からでもお許しをいただけるなら、
今年の後輩と共に挑戦したいのでよろしくお願いします』と、
当時の人事部長に申し出てきた。

N君の「感情」はどのように推移していったのだろうか?
それは明日のブログで。

 

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