《”ねぎたけ”こと・・・禰宜 猛(ねぎ たけし)です!♪》
「上司と部下の”関係性”のルール」 ー6-
2週間の夏季休暇が明けて出社すると、
『お帰りなさい!』と
部の全員が元気な笑顔と共に迎えてくれた。
そして、
その昼のこと。
3名の課長が私のデスクの前に来て、
『部長!久しぶりにランチ行きましょうか?』
そしてそのランチの席で、
休暇中の思い出話をしていて、
『あっ!そうだ・・・お前達なんで電話くれなかった?
伝言聞いてないのか?』
『伝言は確かに承りました。
承りましたが・・・・・』
ここで3人が首を垂れた。
『部長・・・そんなに私達はダメな部下ですか?
毎日毎日、
電話をされて、
「あれどうなった?」
「あの件は上手く進んでいるか?」と問われ、
3人で話したんですが・・・・
正直、さみしい気持ちになってしまいました』
この3人の課長との会話は、
当時の私に忘れかけていた大切なものを教えてくれた。
私は38名を預かる部の長として、
何一つ”やれること”をしていなかったのだ。
”やっていた”のは自分のことだけ。
『あれは休暇が明けたらすぐに常務に出さなきゃ』
『あの件は失敗できない・・・大丈夫かなぁ~』
その晩、
3名の課長には少し残ってもらった。
3名を別室に呼んで、
はじめて人前で手をついて頭を下げた。
そして、
『これからも私を助けて欲しい!』とお願いをした。
それまでの私は『私について来い!』。
「俺が!俺が!俺が!」でやっていたのである。
そう!
上司というのは、
部下をフォローし助けることもあるが、
自分自身もまた、
部下にいつも助けられているということ。
現象としては”上下関係”に置かれているが、
胆に「立ち位置」がことなるだけ。
お互いに支え合っていることを忘れてはならない。