《”ねぎたけ”こと・・・禰宜 猛(ねぎ たけし)です!♪》
「人は誰もが生まれながらに”感導力”を備えている!」 ー28-
〈”笑顔作り”の「笑顔」無し〉という言葉がある。
つまり、
表面的にいくら笑顔を作ったところで、
それは所詮、
”作り物”でしかないという意味だが、
私はその後、
まさにこの”作り笑顔”の嫌な経験がある。
それは羽田から米子へ出張に行った時だった。
某大手航空会社を利用した時のこと。
当時はスーパーシートといったかな?
普通のクラスよりやや椅子も広めで、
機内に入ると、
CAの方がコートやスーツを預かってくれる。
誰も素晴らしい”笑顔”で、
何があっても、
その”笑顔”が崩れることは無い(実際に見たことが無い)。
飛行機が着陸態勢に入り、
無事に雪の米子空港(今の鬼太郎空港)に到着した。
CAの方が『お疲れさまでした』と私のコートとスーツの上着を持ってきてくれた。
手渡された上着を着て、
さぁ~コートを着ようと、
コートに左手を伸ばした時、
窓に映る自分の姿の左胸に、
在るべきはずの”ラペルピン”が無い。
1年前の結婚記念日に、
妻とお揃いでそろえたもので、
小さなダイヤの付いた・・・・私には高価なものでもあった。
それが無い。
他の乗客はどんどんと降りていく。
私は、
自分が座っていた椅子の上や、
椅子の周りを這いずるように探し出した・・・・・・無い。
数分して、
おかしな私の様子を見つけたCAさんが一人。
『どうされましたか?』と満面の笑顔で近づいてきて、
事情を話すと一緒になって探し始めてくれた。
『スーツを預けた時には着いていたので・・・・・・
すみませんがスーツを預かっていたところを見てくださいますか?』とお願いすると、
快く直ぐに行動してくれた。
そのうち、
機内には乗客は私だけになり、
最初に一緒に探してくれたCAさんの他に、
3名のCAさんも加わって10分ほど探してくれたのだが、
結局・・・・・見つからなかった。
機内にはもう他の乗客はいない・・・・。
気持ちの中では、
「お預かりしますと預かったんだから・・・・」という思いもあったが、
「預けてしまったのは私だから・・・・」と諦めることにした。
すると、
一番、先輩らしきCAさんが”満面の笑顔”で、
『ご心配いりません。間違いなく機内に在ります。
必ずお探ししてご連絡を差し上げますので、
今日のところはこれでお引き取りいただけますでしょうか?』
私は彼女が差し出したメモとペンを借りて、
氏名住所など必要事項を書いて渡した。
考えれば、
「そんなの書かなくてもデータがあるだろ」と思ったが・・・。
言われるままに・・・。
続きは明日のブログで。