第3,880号・ブログ

《”ねぎたけ”こと・・・禰宜 猛(ねぎ たけし)です!♪》
「人は誰もが生まれながらに”感導力”を備えている!」 ー21-

 

お客様が望む、
またはご来店前に描いておられる「希望」に対して、
お店(販売員)の”現実”。

この「顧客感情の7段階」というレベルの中で、
最上級にある、
「希望 <<< 現実 = 感謝
これをはるかに超える、
いうならば・・・・・、
「希望 <<<< 現実 = 

このレベルの接客をする販売員が昔、
私の部下にいた。

それは私がデパートマンとして働いていた頃のこと。
入社して10年近く人事部教育課というところに籍を置き、
デパートマンとして、
一度も売場に出た経験が無かった私は、
数年前にから、
「異動希望」を出していたが一向に希望は叶わなかった。
念願がかなったのは、
入社して10年目。
係長昇格試験をなんとかクリアして、
婦人服部のプレタポルテコーナーの係長として売場に出た。
いわゆる当時の”高級婦人服売り場”で、
ワンピース1枚が1980年初期の頃で10万円はした。
お客様は当然ながら富裕層といわれる方々が多かった。

どちらかというと、
バーゲン売場で大きな声を出している方が性に合っているので、
最初は本当に戸惑った。
毎日が冷や汗の連続。
そんな時、
売場に派遣店員(各卸業者から派遣されてくる販売専門職)の方でSさんといいう、
私よりも2つ年上の女性がいた。
来方の接客は、
外見上から言うなら目立たない。
笑顔が飛びぬけて凄いわけでもない。
動きがきキビキビとしているわけでもない。
どちらかというなら、
口数も少なく控えめで、
『あんまり向いていないんじゃないのかなぁ~?』と感じたのが第一印象だった。

その売場に赴任して、
最初の朝礼で私が、
『今週はサービス向上週間ですからいつも以上に”笑顔”で頑張ってください』と表面的な話をした初日の朝礼。
お店が開店して売場の巡回に出ると、
Sさんが静かに近づいてきて、
『係長さん、今日の朝礼ですけど・・・・・、
今週は”サービス向上週間”だからですか?
それに”笑顔”って心の中から湧き上がってくるものですよね。
それを強化週間だからと・・・・これ”作り笑顔”?
美人ならまだしも私のようなのが”作り笑顔”しても・・・・』

新人係長の私の朝礼なんか表面的な話しか出来ないでいた頃。
「わぁ~早速、新人係長の”イジリ”だなこりゃぁ~」と、
内心『来たぁ~!』という感じだった(笑。

でも、
Sさんの「笑顔”って心の中から湧き上がってくるものですよね
この言葉はなぜか引っかかった。
ずっと入社した時から、
「サービス業なんだから”笑顔”を出すのは当たり前」と思っていたから。
朝礼で行われていた『ミルキィ~!』とか言いながら、
口角筋を鍛える練習も懸命にやっていた(笑。
それで10年。
従業員の研修も担当してきたのに・・・・。

続きはまた明日。

 

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