《”ねぎたけ”こと・・・禰宜　猛（ねぎ　たけし）です！♪》
「人生は進む以外に道はない！後戻りはできない！」－13－

大きな声を出しての朝礼。
全員で経営理念を唱和したり・・・・・、
私が新入社員の50年前なら、
それも解る。
戦後まだ20年くらいのころで、
世の中はやっと高度成長に入り、
これから本格的に経済や諸々のことを
国民一丸となって
立て直していかなきゃならないような時代だったから。
どちらかといえば、
中身より形が先行したような時代。
高級スーツを着て、
高級車に乗り、
高級クラブで酒を飲めるような人は、
みんな成功者に見えた時代。

でも今の時代はどうだろうか？
今は演じることができない時代。
SNSでその人の考え方や人柄まで見えてきてしまう。
人と人との関係もどこか希薄で表面的。
道を人様に聞いたり、
困ったことがあったら誰かに相談したりすることが
極端に少なくなった。
スマフォやPCの画面を開ければ、
知らないところへの道案内もしてくれる。
判らないことはなんでもネットで調べられる。
こんな時代に、
人々は”会話”の重要性すら忘れかけてきている。
相手と会話を交わさないから、
自分の気持ちの伝え方も身に付かない。
相手の気持ちも読み取れない。
表面的なことだけを追い求め、
満面の笑顔で、
大きな声で挨拶さえしていれば、
『こいつは元気にやっている！』と判断しかねない、
そんな管理職も増えている。
だから・・・・
世の中は「関係性」が叫ばれるようになっているのに・・・。

大きな声で元気な挨拶とか、
明るい笑顔とか、
こういう状況だけをとらえて、
「前向き（ポジティブ）」というのは
余りにも安直すぎるような気がしてならない。