《”ねぎたけ”こと・・・禰宜 猛(ねぎ たけし)です!♪》
「この春、社会人となった君に贈るメッセージ」 -38-
”思い込み”には、
「事実確認」が不十分なことから起こるものもある。
それもほんの些細な確認ミスから・・・・。
私の顧問先でもよくあった。
あるパチンコ店では、
新台で入れた遊技代の稼働数値が
すこぶる良いことに気付いた店長。
『これは!』と”思い込み”。
設備投資課へ追加導入の企画書を提出。
ところが・・・・、
よくよく調べてみると、
何のことは無い、
単純な数値の入力ミスでそうした結果数値になったことが判明。
自分の部下が入力した数値を、
なんの検証もしないで鵜呑みにした結果の”思い込み”。
仕事をする上で、
まず大切なことは、
しっかりと「事実確認」をすること。
『まさかぁ~これは間違えないだろうぉ~』
『こんなことは常識として解っているだろう』
『普通考えれば〇〇だよなぁ~』
こうした捉え方が”思い込み”を生み出す最大の原因。
「事実」というんは意外と厄介なもので、
”実際に起きた事実”の他に、
”希望的事実”もあれば、”仮説的事実”もある。
こういうのはもう「事実」とはいえない”半端事実”だ。
私達は、
時に、
自分の都合の良いように、
それが「事実」と”思い込む”ことが多くある。
それは自分にとって都合が良いからに他ならない。
特に、
”戦略”とか”戦術”といったようなことを
立案する立場の人間に多い。
TV映画の有名なセリフがある。
「事件は現場で起きてるんだ!」
現場の隅々で何が起きているのか?
一人ひとりの従業員がどんな気持ちで働いているのか?
お客様の前で表現されている笑顔は本物なのか?
それとも・・・演技なのか?
現場を管理する立場の人間だけではなく、
本部の管理者もそういうことをしっかりと把握しないでいると、
いつも間にか”思い込み”のドツボにはまっていく。
新入社員諸君は、
今から、
こういうことをしっかりと見つめる目を養い、
”思い込み”という邪魔者を排除していかなくてはならない。
今の時期は、
そうしたことが君達の「仕事」といえる。