《”ねぎたけ”こと・・・禰宜　猛（ねぎ　たけし）です！♪》
「天風哲学に「人の”在り方”」を見る！」　　　　　　　ー72－

天風哲学の教えの中に「心身統一」というのが出てくる。
これもなかなか難しい。
「心身統一」・・・・まるで座禅でも組んで、
神経を「集中」させて、
自己精神を統一していくかのように最初は理解していた。
でもこれは、
精神統一ではなく、
精神統一のための”枢要条件”にすぎなかった。
仕事やなどでも”他意”を入れずに無我夢中で取組むことが、
「集中する」ことだと思い込んでいたが、
この点でから考えるならこれは「集中」ではなく”傾注”になる。
この違いをもう少し解り易くいうならこうなる。
意識がしっかりと自分に在る状態を「集中」。
意識が自分から離れ“執着”に近い心の状態で散漫な状態を”傾注”。
つまり、
仕事の向き合い方で例えるなら、
目の前の「やれること」にだけ意識して向き合うのが「集中」。
そこに、

『ヨォ〜し全力でやるぞぉ~』と力みが出たり、
「上手くやろう！」とか、
「失敗しないように！」とか、
「評価を得るために」とこういう意識が入り込んで向き合うと、
その「集中」は”傾注”はへと変わってしまう。
「心身統一」とはこの「集中」をさらに超えた状態といえる。