第2,088号・ブログ

《”ねぎたけ”こと・・・「禰宜 猛(ねぎ たけし)です」♪》
「いつも”気持ち”の整理整頓をしよう!」 -57-

 

私の受講生の一人に、
私は無能な人間ですから!』
この言葉が口癖のようなN君がいる。
たまに、
一緒に呑みに行っても、
いつもこんな調子の会話が中心。

『私なんかなんも期待されていませんから・・・・』
『誰からも必要とされていなませんよ』
こんなことばかり思っていたら、
普通の人なら落ち込んでいくだろうけど、
ところが、
彼はそうでもない。

最初の内は私も、
『そんなことないよ!』と、
励ます気持ちで言い返していたが、
ある時、
『あぁ~この子のこれが”開き直り戦法”かな?』と
感じるようになった。

一緒にいるとだんだんと、
『彼に比べたら俺はマシな方かな?』(失礼)と、
感じるようにさえなってきたものである。

考えれば、
多くの人はこういうことはあまり口にはしない。
それは、
自分が”必要とされている”という実感が欲しいから。
だからそういう人は、
『人様のために役立つ人になろう!』とか、
周囲の人には
『”お手伝いすることありませんか?”と声掛けしよう!』とか、
やたらと、
自己PRの言葉や行動が多くなる。

でもこのN君は違う。
こんな言葉を口にはしているが、
やれること”だけは完ぺきに行っている。
『私に”出来ること”はなんでもやります!お役に立つなら!』
こんな言葉を口にして、
基本的な礼儀礼節も守れない、
表面的には前向きに見えて、
実のところ、
自分のことしか考えていない人よりはるかに好い。
だから、
こんな後ろ向きな言葉を口にしていても、
ゴルフや酒の席にはいつも声がかかる。

所詮、
この世の中に”凄い人”なんて存在しない。
多くの場合、
凄い人”という基準は、
有名人か、金持ちか、地位の高い(一般的に)人などを
指しているだけのこと。

人間なんて、
この宇宙空間の中では、
米粒みたいに小っちゃな”無能な生き物”かも?
だから、
一瞬一瞬を愚直に懸命に生きたものだけが、
その人にしか感じることが出来ない
幸せ感”を最後に与えてもらえるような気がする。

 

禰宜猛のアバター

投稿者


最近の投稿


カテゴリー