《”ねぎたけ”こと・・・禰宜 猛(ねぎ たけし)です!♪》
「未来を好転させるチョッとした”コツ”」 ー30-
人生では「感謝」を忘れてはならいとよく言われる。
人は一人で生きていくことはまず不可能だ。
必ず、
誰かの、
何かのお世話になって生きて(生かされて)いるのが私達。
だから何かをしてもらったら、
必ず”御礼”をする。
でも”御礼”とは、
「ありがとう」と言葉を告げることではない。
これだけはしっかりと自覚してほしい。
どんな時でもそうだ、
「ありがとう」と発するとそれで終わりと思い込んでいると、
「ありがとう」という言葉に失礼だ。
”有難う”
「有るは難しい」。
この”有る”は「在る(存在する生きる)」という意味。
つまり、
”一人では生きられない”を意味する。
そして「生きる」という意味は、
単に肉体を維持することではなく、
”行動する”ということ。
つまり・・・「感謝とは”動詞”」なのである。
私の知るご老人で98歳の方がいる。
今は車椅子生活で、
誰かの手を借りない限り、
食事もトイレも難しい生活だ。
このご老人が、
「ありがとう」をよく使われる。
何をしても、
声をかけるだけで「ありがとう」と返してこられる。
そして、
食事の時は、
私達から見るとほんの少しだが、
一所懸命に食べる。
食べるたびに「ありがとう」を口にされる。
そう直ぐにだ。
「ありがとう」は口で言うだけでは意味が無いが、
この方のように、
いま、
自分が”やれること”を認識されて発する「ありがとう」は重みが違う。
『いつも”ありがとう”を言われるんですね』と声をかけると、
『これしかやれないからねぇ・・・・』とか細い声で返された。
「感謝をする」とは、
何かしてもらったら・・・”直ぐに行動する”すること。
「ありがとう」と口で言うことではない。
このご老人の違いが解りますか?