第3,828号・ブログ

《”ねぎたけ”こと・・・禰宜 猛(ねぎ たけし)です!♪》
「未来を好転させるチョッとした”コツ”」  ー11-

 

翌日の昼過ぎ。
H専務と二人でお店に行って見ると・・・。
なんと、
お店の床はほぼ全部が同じ状態で”綺麗”になっていた。
H専務は驚いた表情をして私の方を見た。

これは行動心理学から導き出された人材育成法の一つ。

私はH専務に前夜の帰り道。
『彼は必ず床の全面を”綺麗”にしますよ。
でもあくまでもそれは・・・、
店長の基準での”綺麗”なので、
その出来栄え(綺麗か?そうでないか?)は問わないください』とお願いしておいた。
でも、
H専務は・・・・『全面ですかぁ~。やりますかねぇ~』。
こう言って首をかしげていた。

私はこう続けた。
『さっき専務が「全面をしろ!」』
こうご指示することも出来ましたし、
もしそう指示されたら彼はやったでしょう。
でもそれだと、
あの床を”綺麗にする”ということしか手に入らなくなります。
さらに次は、
彼が「奇麗ではなくなった」と感じるまでか?
または専務に指示をされるまでやらなくなるでしょう』

こんなやり取りをしていたのだが、
当日言って見ると、
H専務は状況を目の当たりにして驚いていた。
仕掛けは簡単なコトだ。
その答えは店長が語ってくれた。

H専務が、
『なんだ全部やったのか?。
私は”45㎝四方”だけで良いといったのに・・・・』
こう店長に言うと店長は、
『ハイそのつもりでしたがぁ~・・・・、
ここが”綺麗”になったら・・・、
なんか隣の汚れも気になってしまって・・・。
でも昨夜は終電もあったので、
ご指示の”45㎝四方”だけしかやりませんでした・・・が、
今朝、
出勤したら、
その場所以外がやはり気になって気になって・・・。
結局、
みんなで手分けしながら、
日々のルーティンの合間に朝からやりました』

そう!
大切なコトは床を奇麗にする”ことではなく、
そのある状態が、
自分として「お客様をお迎えする状態か否か?」が、
気になっているかいないか?”ということ。
つまり、
店長自身の「問題発見力」を養ってほしかったのが目的。

『この床を明日までに全面を奇麗にしておきなさい』
こういう”目的指示”をいくら出しても、
こうしたことが伝わらなければ、
その指示になんの効果も生まれず人は育成できない。

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