《”ねぎたけ”こと・・・「禰宜 猛(ねぎ たけし)です」♪》
「原理原則で生きると上手くいくようにできている」ー20ー
私は子供の頃に一度だけ溺れかけたことがある。
小学校で初めて入ったプールでのことだった。
よほど恐怖が強く残ったせいか、
今でも、
たまにではあるが、
この時の夢を見る。
それも、
不思議なことに、
なにか悪いことが起きそうな時に限ってこの夢を見る。
45を過ぎた頃からは、
お陰で、
何回か、
この夢がセンサーような働きをしてくれて、
大きな問題にならずに済んだことがいくつもある。
もし、
何も予知できるようなものを感じられずに、
突然、
経験したことのような出来事がやって来ていたら、
今の私は無かったかもしれない。
考えると、
人生を泳ぐのも、
水の中で泳ぐのもどこか似ている。
あの溺れかけた時、
私は、
『沈むまい!沈むまい!』と必死になってもがき、
かえって身体に無駄な力を加え、
”水に浮く”という本来の特性を活かせないでいたのだろう。
もっと、
力を抜いて、
”水に身体を委ねる”
これこそが沈まぬ唯一の方法だったのに。
目の前の”現象”を、
少しでも自分の思いのままに変えようとするから、
人間は「本質」というものを見失っていく。
そして、
大切な人生を
一攫千金を狙うギャンブルのようにしてしまう。
こうなると、
もう生末は見えている。
たとえ、
一時的にお金や地位や、
相対的なものは手に入れられても、
とてつもない大切なものを失うことになる。