《”ねぎたけ”こと・・・禰宜 猛(ねぎ たけし)です!♪》
「人生の主役は”自分自身”でしかない!」 -22-
誰かの為にとか、
会社に役立つためにとか、
目線を自分ではなく他に向けていた時、
人は間違いなく”本来の自分自身”を見失っていく。
職場でリーダー研修などをすると、
必ず出てくる言葉が”率先垂範”。
面倒なことも、
辛い作業も、
リーダーが率先して行動に移していくこと自体は大切なコト。
でもこれを、
「部下にその背中を見せるため!」と向き合って行くと、
目指すところは全く異なる方向に向いていく。
いくら自分で、
「これ良いでしょぉ~!」といったところで、
人の受け止め方は人それぞれだ。
その姿を部下が観て、
どう受け止めるかは部下自身の問題で、
リーダーにはどうすることもできないこと。
この「原理原則」を忘れて、
”リーダーはこうあるべき”と説いたところで無意味なことだ。
職業軍人だった亡父に、
はじめて係長になった時に、
”指揮官意識”というの教えられたことがある。
陸軍少佐だった亡父が持っていた、
「陸軍軍人勅諭」という堅苦しいものの中に書かれていた言葉。
”指揮官先頭意識の見せかけに乗るべからず
指揮官たるものつねに己を己に見せしもの”
これは指揮官というのは、
「部下にその背中を見せるために動いているのではなく、
自分自身に恥ずかしくない姿かが問われている」という意味。
いつの間にかどこかでパフォーマンス・リーダーの
見せかけ意識だけが先行したようだが、
こんなところにも「自分目線」の大切さがあったということだ。