《”ねぎたけ”こと・・・禰宜　猛（ねぎ　たけし）です！♪》
「運命とは”目の前の選択結果の積重ね”」　－63－

Ⅿ部長の言葉に思わず、
右手で平手打ちを食らわしてしまったことを、
私は今でも後悔してはいない。
それがあの時、
「直感」として私の脳裏を走った”選択”だったのだから。
「こいつにビンタを食らわせたらパワハラになる」とか、
「そのことで自分が責任を取る羽目になる」などとは、
考える余裕などなかった。
彼にビンタを食らわせた後、
彼の両肩をしっかりと強く握りながら、
『まず身体だ！
おまえの身体なんだよ！
今おまえが抱えている心の病を早く直せ！』とだけ言うと、
私は彼に背を向けて、
あとは彼の行動に託す以外になかった。
異動準備期間の7日を経ても、
直接、彼からの連絡はなかった。
異動して2週間が過ぎた頃、
私の方から彼に電話を入れた。
『元気でやってるか？』
『まぁ～・・・・』
『無理するなよ！
”やれること”だけ”やれること”だけやればいいんだ！』
『・・・（無言）』
そんな電話を私は月に2回、
毎月15日と月末に欠かさず入れることにした。
私に”やれること”はそれしか無かったから・・・。

そして2年の歳月があっという間に過ぎた。