第3,353号・ブログ

《”ねぎたけ”こと・・・禰宜 猛(ねぎ たけし)です!♪》
「人生は進む以外に道はない!後戻りはできない!」-7-

 

今年の5月1日に、
中学時代からの大親友が逝った。
人生も70年近くなると、
親しい人たちとの別れの時が増えてくる。
彼の死は私に大きな衝撃を与え、
普段の生活に戻るまでに4~5日かかってしまったくらいだ。
そんな彼の49日法要の時、
たまたま彼の娘さんが私の席の前に座った。
お父さんとの思い出話や、
私の今の仕事の話などをしている時、
彼女がこんな話をしてくれた。
彼女は彼が病魔と闘っている時、
『もしかしたら父の病が治るかもしれない・・・』と、
あるセミナーのようなものに参加したそうである。
結局、
お父さんはそのまま旅立ってしまったが、
そんな彼女に私はこう言葉を返した。
『君の願いどおりにお父さん”助かった”ね』と。
すると彼女は笑顔で『はい!』と応えてくれた。

確かに彼は癌に侵され逝ってしまったのだが、
告別式の時に、
娘さんから伺った、
『病院に行く度に、少しづつ少しづつ父は私達に”覚悟”をくれていました』・・・・という言葉と、
奥様の『最後は悟りきった表情で静かに穏やかに逝きました』
というこのお二人の言葉を聞いていた私には、
娘さんの言う、
『父が助かるかもしれない』という言葉の真意
良く理解できた。

彼女は、
最愛の父上との別れという悲しみの中で、
お父さんが癌の末期と知らされてからも、
他人と比べることもなく、
他人を羨むこともなく、
ずっと、
自分軸」でその目の前の”現象”を
そのまま受け入れ、
ただただ自分の”やれること”と愚直に向き合ったのだろう。

自分軸」とはこういう姿勢のことをいう。

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