《”ねぎたけ”こと・・・「禰宜 猛(ねぎ たけし)です」♪》
「私達は多くの”思い込み”に左右されている!」-76-
世の中にはビジネスで成功したとか、
よくTVに出たりして、
名前と顔の売れている人に対して
”凄い人”というような呼称を使うことが多くある。
Facebookでも、
『今日は”凄い人達”と一緒!』なんてね。
先日、
通勤で使うバスの中でこんな出来事があった。
最近は現金でバスに乗る人など珍しいが、
その時にいた。
そういう珍しい人が・・・。
終着地点の駅前に到着すると、
その人、
財布の中を覗き込みながら思案顔。
どうやら、
180円という小銭が無いらしく、
両替するにも1,000円札までしか両替可能でないから、
どうやら万札しか手持ちに無いようである。
もたもたする内に、
列ができて、
運転手も困り顔。
すると、
私の二人後ろにいたご老人(失礼)が、
『すみません!』と声をかけながら、
列の横を・・・・。
『おいおい!急いでいるからって・・・・並べよ』と
フッと心の中で思ったが、
どうやら私の”思い込み”。
そのご老人・・・・、
手につかんだ小銭をその困惑している男性に手渡した。
『これ使って』といいながら、
pasmo使ってご自分は素早くタッチして下車。
その人・・・・どうするかなぁ~?と見ていたら、
『あっ、有難うございます。直ぐに・・・・』といいながら、
ご老人を追いかけて駅の改札に、
すぐ後ろから行った私は、
改札前でまたお二人に。
『いいよ!いいよ!
わしも昔、そういうことで困ったことあったけど、
同じように高校生に助けてもらったから。
その子に両替してすぐに返そうと、
今のあなたと同じように、
ここでやり取りしたんだけど、
その子が・・・
「いいですよ。同じような人がいらしたら、同じようにしてあげてください。いつか私のところに返ってくるでしょうから・・・・」ってね。
だから、それは今度、
あなたが同じような人に出逢ったら、
同じことしてあげてよ』
『世の中には”凄い人”がいるんだなぁ~』と、
つくづく感じさせられた出来事だった。
私の会社もお陰様でこの6月に10周年を迎えるが、
経営者として、
どんなに事業が成功しようが、
業績が良かろうが、
企業組織のトップに立つ人間として、
少しでも
パーソナリティーに欠陥があったとしたらどうだろうか?
挨拶、健康管理、整理整頓、金銭管理、
それに、
運命に対する向き合い方。
こういうことがやれていなければ、
社長だろうが、
会長だろうが、
ただの名札に過ぎなくなってしまう。
「凄い」には
“恐ろしい”という意味合いと、
“並外れた”という両面の意味合いがあるが、
バスの中のご老人は
“並外れた人格”といえる。
どこまでも、
人間としての自分を創り、
自分と向き合って後の経営という取組ごと。
10周年を前に意志気(意識)新たに取組もう!