《”ねぎたけ”こと・・・禰宜 猛(ねぎ たけし)です!♪》
「後ろを振り返るより前を見ろ!」 ー59-
食することは生きる上でこの上なく重要なコト。
この”食”を一つとってみても、
その人の本質は見え隠れしてくる。
いつも言っているけど、
この世の中に、
”美味い”とか”不味い”といった基準など存在していない。
私がM社のグルメ審査員を依頼された時、
つくづくそれを強く感じた。
ワン・ディナー20,000円とか30,000円もするものは、
食材そのものが高級品を使っているし、
3星獲得したというフレンチのレストンでも、
格別な美味さは感じなかった。
”美味い不味い”はあくまでも個々の「嗜好」に過ぎない。
そんなことよりも、
よく寿司屋さんで、
出されたお寿司を写メしている投稿を見かけるけど、
お寿司というのは秒単位で劣化が始まる。
そんなことも理解せずに、
「この寿司最高!」などとコメントしているようでは味など語る資格はないそうだ。
これは数寄屋橋ℤ店で教えていただいたこと。
こういう人達は、
食しているモノの”味”そのものより、
有名店、
行列のできる店、
高価なお店という”現象”に舌が惑わされているだけに過ぎないそうだけど、
これには私も全く同感である。
天ぷら屋さんのカウンターに座ったら、
箸を片手に出されるのを待つのが礼儀というものだそうだ。
”食”に関する「欲」は、
空腹を満たすだけに留ま
高級なお店、
人気のお店で食することが、
”食の満足感”と勘違いしてきている世の中で、
どこかにその「本質」が置き忘れられている感じがする。
こういう「欲」もそれが過ぎると考えものである。
人は「欲」に振りまわされるようになると、
自分自身を見失いだす。