《”ねぎたけ”こと・・・禰宜　猛（ねぎ　たけし）です！♪》
「後ろを振り返るより前を見ろ！」　ー52－

「知足」はなにも”お金”や”モノ”だけに限ったことではない。
他人の行動もそうだ。
世の中には、
いつも他人の行動に腹を立てている人がいる。
こういう人はまず文句を言うのが天気だ。
今年の夏は猛暑続きだからなおさらだ。
『暑いなぁ～！やってられないよぉ～！何とかならんかねぇ～』
そんなこと言われたって、
夏は暑いんですよ（笑。
どこかのカフェでコーヒーを飲むと、
『あのスタッフの接客はなってないな！』と腹を立て、
若者のスタイルを見ると、
『なんてだらしない恰好をしてるんだぁ～』と眉を顰め。
まぁ～、
仰っていることは一理も二理もありごもっともなことばかり。
でも、
結局は人は人でしかない。
怒って文句を言ったところで、
相手が気付かなければ変わることは無い。

私も車を運転するよく文句を言うらしい（これは妻の言葉）。
特に、
最近はウィンカーも出さずに車線変更してくる輩を見ると、
思わず追いかけていって文句が言いたくなるほど腹が立つ。
でも、
私が腹を立てて怒ったところで、
仮に本人に面と向かって文句が言えたとしても、
とうの本人が、
ウィンカー出す出さないといった行為を
重要なことなんだと意識しない限り、
直るわけでもない。
そういう運転をしている時は自分自身も疲れるだけだ。
だから、
私は自分が愛する人間しか”小言”は言わないことにしている。
相手のことを考えていったところで、
それでも”やるかやらないか？”は相手の問題だから。
親としてなら子に対して、
講師としてなら受講生に対しての愛情があれば口にするが、
それに値しないと判断したら、
それ以上は口にはしないことにしている。
部下も同じだ。
相手の行為を指摘することが”前向き”と思い込んでいると、
こちらのアドレナリンやノルアドレナリンが体内に放出され
これが出過ぎると、
血管を収縮させ、
血管壁を詰まらせ、
酷くなると血栓を作ったり、
脳血栓や狭心症を引き起こすことになるそうである。

結局、
人生は「自分は自分、他人は他人」。
自分のことをしっかりと見据えて、
生きていくことこそが、
周囲の人の役に立ち、
世の中の役に立つことにつながっていく。