《”ねぎたけ”こと・・・禰宜 猛(ねぎ たけし)です!♪》
「この春、社会人となった君に贈るメッセージ」 -34-
写真週刊誌のごとき社内報にスタイルを変え、
社内はチョッとした大騒ぎ状態に(笑。
6,500の従業員に一人1部で配布し、
毎月500部ほどが保管分を含めて残っていた。
ところがこのスタイルにして、
毎月の残冊数は数部。
『田舎のお袋に送りたいから・・・・』
『学生時代の友人が1部欲しいというので・・・・』
従業員の出身校からも、
『先輩の働く姿を在校生に見せたいのでいただけませんか?』
今までは学校にも置いていただけないかとお願いしても
やっと1部だけ、図書室の片隅に置かせていただいていたほどだった社内報。
ところがある月の1枚の写真が・・・・
社内に大きな物議を醸しださせてしまった。
それは・・・・、
「ある休日」というタイトルで、
表3(裏表紙の内側のページ)のページにカラー写真で紹介する社員の休日の姿。
その月は専務に依頼をした月だった。
お孫さんとの休日、
奥様とのお買い物の様子。
3カ月前から、
定休日は専務の追っかけで私は休日出勤の連続。
撮った写真は100カット以上。
そんな中から、
『私からいうのもなんだけど・・・出来たら孫とのツーショットを頼むよ・・・それもリラックスした表情の奴で・・・』
こんなお電話をいただき、
『よ~しこれで決まり!』と選んだ1枚がまずかった(笑。
その写真は、
ご自宅の庭先で、
専務がバカボンのパパ状態のいで立ちで、
お孫さんと芝生の上ででんぐり返しをしているカット。
掲載したのは連続展開手法の5枚。
その中の一番大写しの写真。
そのカットは・・・
一回転した専務の鼻の頭が泥で汚れていたが、
それはそれで良いと判断して掲載した。
アウェアネスが足りなかったのは、
その後ろの方だ・・・ピンが甘く写っているお隣のご主人。
このご主人がそれはそれは険しい表情で、
その上、パンツ1枚の姿(笑。
社内報発行日は、
人事部に、
各部署の総務課の人間が部に配布する冊数を受取りに来る。
朝の10時から配布し全てを配布し終わるのは14時頃。
それが残部数配布し終わる前にストップがかかった。
『もうぉ~やだ!』
私がはじめて、
仕事を投げ出したくなった時だった。