第2,843号・ブログ

《”ねぎたけ”こと・・・禰宜 猛(ねぎ たけし)です!♪》
「シンプルに生きれば悩み事の90%は消えていく!」 -29-

 

「雲無心にして岫(しゅう)を出ず」という言葉がある。
これは、
”雲はなにものにも囚われることなく、
風が吹くままに形を変え、
誘うままに行き先を決めて動いていき、
雲という本分を忘れない”という意味だが、
私達は日々さまざまな状況が待ち受けている。
良いこともあれば嬉しいこともあり、
辛く悲しいこともある。
気分が晴れ晴れとすることもあれば、
腹に据えかねることだってある。
そんな目の前の”出来事(現象】”の一つひとつに心を動かされていたら、
心はそれ自体の本分を忘れて、
どうして良いのか判らなくなってしまう。
頭の中はその出来事でいっぱいになり、
それに囚われた心は硬直してしまう。

「無心」という言葉も良く使われるが、
私はこれを、
何も考えずに、
感情の赴くままに・・・・とは受け止めていない。
私達は”感情の生き物”である以上、
感情が思考を決め、
思考が行動を決めていく。
この流れを変えようとすれば”無理”が生まれる。
「無心」とは、
雲の流れのように、
一つのことに囚われることなく、
大きく広い野原の真ん中に心を置いて、
まるで流れる雲のように、
ゆったりとした気持ちで周りを見渡してみる。
そうすれば、
ただ一点を見つめていた自分の目に、
新しい気付きのキッカケが入ってくるかもしれない。
私は「無心」をこんなふうにとらえている。
喜怒哀楽という感情は人間らしさの表れの一つ。
それを無理して抑え込む必要は無いが、
いつまでも、
その場に立ちすくめていないことだ。
風吹くまま、
流れのままに、
ゆっくりと周囲を見渡して、
その時に、
”やれること”だけを懸命に取組めば良い。

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