第1892号・ブログ

《”ねぎたけ”こと・・・「禰宜 猛(ねぎ たけし)です」♪》
「私達は多くの”思い込み”に左右されている!」-17-

 

企業内の人材教育は何のためにするのか?

昨日、
Facebookに投稿させていただいたことだが、
企業内の人材育成。
職場内を活性化したり、
職場内の行動力を高め、
個々の能力を引き出して、
売上や利益に貢献させるためと
”思い込んで”いる人が多くいるが多くいるが、
実は、
その本質はもっと違ったところに存在している。

あの清原事件で、
野村監督がこんなことを語っていた。

当時、
清原の上司は西武ライオンズの監督であった森さん。
野村さんは森監督にこう言ったそうである。
『清原のプレイを見ていると、天性だけで取り組んでいる。
考えて、頭を使ってプレイしていない!
野球に対する哲学思想というものが感じられない。
森!お前の指導方法が問題だ!』と。

さらに、
野村さんはこう付け加えたそうだ。
『監督の仕事で大切なことは人間教育社会教育だ!』と。
清原は悲しいかな、
若い時にそうしたことを身に着ける機会が無かったのだろうと。

これは、
人の技術力というものには限界がある。
その先は頭で考えなければならない。
そこから先がプロとアマチュアの差だという
野村理論から生まれたものだろうが、
この話は、
野球だけにと留まることではなく、
私達のビジネスの世界に共通して言えることではないだろうか。

私達は、
ややもすると、
職場の中で、
やれ笑顔を出しなさい!とか、
やれ○○戦略だ!とか、
やる気を出して自分の能力を引き出せ!とか、
やり方ばかりに目がいきがちだが。
本当の従業員育成とは、
人間教育、
社会教育のことをいうのではないだろうか?

従業員教育とは、
企業の売上、利益を上げるためにするのではなく、
同じ組織内で縁あって働く若者達への
人間教育そのものであることを忘れてはならない気がする。

こんなところにも、
目先に囚われがちな私達の思い込みがあるのかも。

 

 

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