第2,753号・ブログ

《”ねぎたけ”こと・・・禰宜 猛(ねぎ たけし)です!♪》
「人生も仕事も全ては”意志力”がカバーする!」 -54-

 

私の顧問先にはサービス業が多い。
昔は、
お客様目線で!とか、
お客様の身になってといった表現で、
お客様に不快を与えないことを指導してきた。
それは、
私がデパートマンだった40年前に教えられたことだが、
そういうことを徹底的に叩き込まれても、
お客様に伝わることは少なかった。
なぜなら、
デパートという職場が私達のステージだと教えられ、
苦しい時も、
辛い時も、
そのステージに立ったら
”演じ切る”のがプロと教え込まれたから。

”演じる”こと。
時には必要なことだけど、
結局、
演技は演技でしかない。
あの大女優の杉村春子さんと30年ほど前に
会食の末席で時間を共にさせていただく機会があったが、
『私達は演じることを生業にしていますが、
”演じる”ことは単なる作業に過ぎません。
だから、
演技の術をいくら磨いたところで、
それがお客様に伝わることはないんです・・・・』
当時の私には奥の深すぎるお話しだった。
それを当時の上司が帰り道で解説してくれた。
『仕事に懸命に取り組んでいる人は、
他人や自分すら意識する余裕はない。
もし、
他人の目が気になったり、
相手を喜ばせようと取組んでいるなら、
それは余裕があるか?
暇な人だけだ。
大切なことは、
自分自身がそれに対してどう取り組んでいるか?ということ』

あれから30年以上が過ぎて、
最近やっと、
この言葉の意味が理解できて来た。
だから、
顧問先の研修や学習会でも、
お客さんの身になってとか、
お客様の気持ちに寄り添ってなどということは
一切、
口にしなくなった。
そんなことがやれるのは、
自分が100点満点を取ってからだ。
こういう基準を企業の人材育成の基本にするようになってから、
私の仕事にも、
顧問先の仕事にも大きな効果が出てきた。

考えれば、
100点満点の人間など存在していないのだから・・・。
目線は”常に自分の足元”に!

 

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