第2,691号・ブログ

《”ねぎたけ”こと・・・禰宜 猛(ねぎ たけし)です」♪》
「人生”やれること”を悔いなくやり続けよう!」 -32-

 

人生を自分の想いに近く導けている人は、
目標を明確にしている人でもなければ、
自分の夢を追い続けている人でもない。

自分の人生を、
自分の想いに近く導けている人、
思い通りに変えられて行っている人というのは、
いつも、
自分の目の前の”やれること”を知っている。
そして、
それを確実に”やっている”人ということ。

私のクライアント先にこんな営業マンの課長がいた。
私が、
『あなたの仕事の目的は何ですか?』と尋ねた時、
彼は、
『ハイ!毎月の売上目標を達成することです!』と応えてきた。
さらに、
『その目標はどうやって決めたの?』と尋ねると、
『ハイ!全社の年間売上目標から担当部門の年間目標、
月次目標、そこからさらに、
個人別の月次目標へと導いて算出した目標です!』
なんとも素晴らしい営業マン・・・・の回答に聞こえたけど、
よくよく考えてみると、
彼の目標は、
会社の目標数値そのままを口にしたに過ぎない。

そこで私はさらに彼にこう質問した。
『それで、君はそれを達成するために何をどうするの?』と。
ここで、
彼の流暢な会話が途切れた。

人生を自分の想いに導ける人。
つまりは、
人生を自分の描くような人生に変えていける人というのは、
この私の最後の質問に、
明確にかつ具体的に応えられる人なのである。

その彼との会話の最後に、
私は彼にこうアドバイスした。
『いま表明された目標ですけど、
それはそれで構いませんので、
それを達成するためには、
まずは、
その目標を追いかけないことです』と。

その後、
9年経った昨年の暮れに、
二人である祝酒を酌み交わした時、
『顧問から9年前に言われたお言葉の意味が
最近やっと解ってきました!
部下にもいまでは、
”目標を達成したければ目標を追うな!”と
いつも機会あるごとに語らせていただいています』
こういう言葉が返ってきた。

その日は彼の取締役就任が決定した日だった。

人は「目標」を達成しようとするあまり、
その結果ゴールだけを追い求めがちになる。
すると、
いつしかその「目標」は”欲”という低俗なものに変わっていく!

 

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