《”ねぎたけ”こと・・・「禰宜 猛(ねぎ たけし)です」♪》
「”悩み”を考える!」 -5-
さて、
昨日のブログで管理職として部下と向き合い、交わす会話の優先順位。
正しくは、
1.人生環境
2.生活環境
3.仕事環境
4.仕事内容
この順位が必要なのだが、
多くの場合は、
4の「仕事内容」だけで終わってしまう管理職が多い。
職場の人材育成では、
どうもテンション上げることと、
モチベーションを上げることをごちゃ混ぜにされていることに、
気付けないまま取組まれているところが多くある。
元来、
”モチベーション”とは、
自分の心の中からふつふつと燃え上がって来るもので、
そこには、
それまでの自分の経験や体験が大きく影響してくる。
『やらなくてはいけないと解ってはいるんだけど・・・』
こういう言葉を吐く人は、
自分の”モチベーション”を下げている原因が、
過去の自分にあることに気付けていない。
また、
その人を育成すべき上司も、
これを理解しないまま育成に取り掛かると、
どうしても、
4の「仕事内容」だけに目がいきがちになる。
さらには、
『出来ると!信じるところから!』
『出来る!出来る!という言葉を
何回も口にしていれば出来る!』とか、
まるで、
新興宗教的な人材育成の世界に入り込んでいくような雰囲気。
そして、
大きな声で、
元気よくしていれば”モチベーション”を高めたような錯覚に。
そんなことを続けていると、
そういう管理職の下にいる部下は、
終業時間を迎えると、
”意志気(意識)”が一気に後退。
自宅に帰り、
一人になると、
何ともいえないような孤立感や虚しさに苛まれていく。
あなたが管理職なら、
あなたはどのくらい部下のことを知っているか?
部下の「過去の”悩み”」に向き合えているか?
実は企業組織の”ムダ・ムラ・ムリ”といわれるようなものは、
こんな個々の”悩み”の中に隠れ潜んでいる。