《”ねぎたけ”こと・・・「禰宜 猛(ねぎ たけし)です」♪》
「職場を100倍楽しくするには?」 -95-
”キレない”ための具体的対策。
残りの4つ目と5つ目の2つはこれ。
4.相手に対する要求基準を下げる。
これは意外と気付けている人が少ないが、
十数年前に、
比叡山延暦寺の大僧正に、
職場の部下のことでこんな相談をしたことがある。
『私は彼の将来を考え、
彼にはもっとこういうところをこうしてもらいたいんです。
でも、
そんな私の気持ちも伝わっていないようで・・・・』
すると大僧正は、
『禰宜さんそれはあなたの願い事なのでは?』
その時は、
『そりゃぁ~そうですよ』と心の中で思ったが、
大僧正の仰りたかったことはこういうこと。
”私達は子供ためとか、
誰々のためといいながら、
結局はそうなる状況を望んでいる自分がいることに
気付けていないことが多い。
自分が望む基準を
自分以外の人に求めているんのだから、
上手くいくはずもない”
私達はどこかで、
『あぁ~してほしい!』
『もっとこうなってくれれば!』と、
相手のことを思っているかのように、
結局は自分が望んでいることに気付けていないのかも?
だから、
相手がその基準に達しようと努力しない姿に、
苛立ちを感じ、
終いには”キレて”しまっているのかもしれない。
もう一つの対策はこれ。
5.自己のプライドレベルを下げる。
昔、私の部下で、
接客業をしているにも関わらず、
お客に”キレて”しまう部下がいた。
無理難題を言ってきて、
クレーマーのごとくお金をせびるようなレベルではないお客に。
プライドを持つことは大切なことではあるが、
それも度が過ぎたり、
他人と比較して、
自分を誇示しようとするようなものになると、
邪魔なプライドになっていく。
”キレて”わめいたり、
他人の問題点を、
ここぞとばかりに指摘して、
『俺はお前とは違うんだ!』と言わんばかりのプライドは、
レベルを下げるというより、
捨てた方が良い。
プライドの高すぎる人は”キレやすい”。
そのプライドを守ろうとするから。