第2,119号・ブログ

《”ねぎたけ”こと・・・「禰宜 猛(ねぎ たけし)です」♪》
「職場を100倍楽しくするには?」 -3-

 

電話番”という仕事。
『仕事といえるかどうか?』
当時の私はその程度のものと思い込んでいた。

当時のコピーといえば、
資料はガリ版のように薄い紙に書いて、
それをなにやら緑色の紙と重ねて、
青白い光の中をローラーに巻き込んで通し、
チョッと変な匂いのする液体に着ける。
向う側から出てきた、
コピーされた緑色の紙は、
いつの間にか白になっていて、
ガリ版を使って書いた原稿が写っている。
初めて見たときは、
『へぇ~便利なものがあるんだなぁ~会社ってすごいや!』と
驚いていたものである(笑。

電話番”をしていると、
メモが必要になるが、
これも各自が工夫してデスクの上に置いてある。
ほとんどが、
失敗した資料の裏や、
広告の裏側を使っていた。
大きさもバラバラで、
電話を受けると、
その人のオリジナルのメモに内容を書き留め、
デスクの上の電話にセロテープで張り付けた。
だから、
大きさがバラバラで、
やり難いことこの上なく、
毎日気になって仕方がなかった。

そこで、
私は休みの日に、
人事部の人のメモ用紙をすべて持ち帰り、
まずは同じサイズにハサミでカットした。
デパートの紙袋に溢れるぐらいあったな(笑。
PCもなければワープロもなかったから、
定規で、
いつ、何時何分、どこの、誰から、何件で、何を(が)、どうなった(どうしてほしい)、返事の必要不必要etc。
こうした項目を欄別に記入できるよう、
フォーマットにして翌日早めに出社し、
人事部長以下全員のデスクの上に配置した。

すぐに誰か気付いてくれるだろうと思いきや、
朝礼が終わっても全く気付いてくれない(悲しかったなぁ~)。

すると始業時間から1時間ほどして、
会議から帰って来られた部長が、
『おい!禰宜ちょっと来い!』と呼ばれた。
『偉そうに!メモの変化も気付かない人が・・・・』と、
少し仏頂面で部長の前に行くと、
『これお前が作ったのか?』
『はっ・・・・い!』
『素晴らしいな!これで生産性がどれだけ上がるか?』

いやぁ~飛び上がるほどう嬉しかった。
直属の上司のである教育課長からご馳走はされるし。
私はこれ以来、
電話番”という仕事にハマってしまった(笑。
あれから47年経つけど、
まだそのメモ用紙の原型はそのままと聞く。

 

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