《”ねぎたけ”こと・・・「禰宜 猛(ねぎ たけし)です」♪》
「いつも”気持ち”の整理整頓をしよう!」 -65-
”ゲシュタルト心理学”というのがある。
「ゲシュタルト」とはドイツ語で、
”全体として認識してはじめて意味を成す!”という意味。
大学で最も深く学んだことだが、
ヴェルトハイマーという人が創始者で、
その後の社会心理学、知的心理学、行動心理学、認知心理学など
現代心理学に大きな影響を与えたもの。
ここにはいつもお話ししている、
目的を達成するには「先を追わないこと!」と心理学的にも指摘している。
山登りをして目指すところ(目標)は頂上。
でも、
その頂上だけを意識の中で追いかけていくと、
目線は頂の先っぽだけ。
『まだかなぁ~?』
『あとどれくらいだろうか?』
こんなことだけが意識に芽生える。
すると、
突然目の前に険しい上り坂。
または、
急激な崖や、
粉塵が巻き上がる悪天候が。
こんな時、
私達の意志気(意識)は急激に動揺を生む。
今年、
イチロー選手は通算3,000本安打を達成した。
でも、
彼はこの日を「目標」としてやってきたわけではない。
だから、
まだ通過点と口にする。
あの200本安打を
連続10年連続達成した時のインタビューは衝撃的だった。
記者:『イチローさん。
なんで10年連続200本達成できたのかその秘訣は?』
おそらく記者は、
『苦しくても諦めずにやってきたからでしょう!』とか、
『厳しい練習に歯を食いしばって取組んできたから!』とか、
こんな応えを待っていたのかもしれない。
その方が受けがいいから。
でも、
彼の応えは全く違った。
『それは最初の1本が打てたからです!』。
この”最初の1本”。
もっと言うなら、
試合の前日から当日の朝。
ベンチ入りする前から練習時間。
そして、
1打席1打席、
スタンスをとる時。
そこにこそ彼の「意図達成意識」であり、
あのお馴染みのルーティンワークになっている。