《”ねぎたけ”こと・・・「禰宜 猛(ねぎ たけし)です」♪》
「原理原則で生きると上手くいくようにできている」-22-
私はトータルすると飲食業での仕事が長かったせいか、
どんなお店に行っても、
ついつい職業病が出てしまう。
昔、料理の鉄人と言われた人から、
最初に教えられたのは、
『飲食店で美味い不味いを語っているような店には入るな!』だった。
『えっ~?』と思ったけど、
よくよく考えればそのとおり。
”美味い不味い”は個人の「嗜好」で決まるもの。
飲食店で一番重要視しなくちゃいけないことは、
『「安全・衛生」だけだよ!
他人様の口に入っちゃったら、
ごめんなさいじゃ済まないからね。
百貨店でスーツ買ったら、
腕の部分が無かったっていっても、
交換して差し上げて、
お代金は結構ですからといえば、
たいていは大丈夫だけど。
飲食はそうはいかない!』。
でも、
世の中にはこの基本がめちゃくちゃな店が
どんなに多いことか。
面白いことに、
衛生管理の基本がなされていないお店は、
従業員のやる気も見せかけだけのところが多い。
先日もこんな店があった。
銀座の某和食店。
カウンターだけの小さな店だが、
M社のランキングでは”☆2つ”もらっているところ。
厨房の見えるカウンターで連れと一緒に盃傾けていると、
板前さんが冷蔵庫の前でなにやら食材探し。
冷蔵庫の扉を開けたままで
探すこと2分43秒(すみません職業病です)≪笑。
『味は私の好みに合うけど・・・ダメだこの店は・・・』
心の中でそう感じながら感情を済ませ、
そそくさと店を出た。
冷蔵庫なんて5秒過ぎたら温度はどんどん上がりだす。
人生ももしかしたら、
冷蔵庫と同じかも?
『出来るかなぁ~?』
『大丈夫かなぁ~?』などと足踏みしてたら、
”やる気”という氷はどんどん溶けていってしまう。
決めたらすぐやる!
”出来るか?出来ないか?”なんて、
「やってみなくちゃ判らない!」