第3,318号・ブログ

《”ねぎたけ”こと・・・禰宜 猛(ねぎ たけし)です!♪》「折れない心を作るには”感情”を物差しにするな!」-52-

 

私達は誰でもが無意識のうちに、
自分の決めた価値観(基準)をルールとして執着してしまう。
まだ私がデパートマンだった頃、
「お客様は神様です!」と教えられてきた。
「全てはお客様のため、
そのサービスの差が競合他店と比較して優位に立てば、
強い差別化になる!」と。
だからまずは第一印象だと、
毎日毎日”笑顔つくり”の練習と接客用語の訓練が続いた。
そういうことも大切なことではあったろうが、
振り返ってみると、
いつしか、
「仕事への向き合い方」という真の目的が薄れ、
「お客様に喜んでもらうこと」というのが目的として、
脳の中に刷り込まれっていった気がする。
仕事でも「会社のために」と教え込まれてきたから、
いつの間にか目的は、
「上司からの評価を上げること」という観点に
すり替わっていったことにも気付けなかった。
職場の仲間との関係も、
「周囲の人達に役立つように!」と教えられてきた。
こうしたこと全てを、
表面的に言葉で教えられてくると、
人はその相対的な相手となる、
お客様、上司、仲間から「よく思われよう!」と、
いつしか「目的」は”手段”に変わっていることに気付けない。

そして、
お客様の前では満面の笑顔と美しい言葉を並べる人が、
休憩室にいるとくわえ煙草で肩ひじついて会話をしていたり、
上司の前に出ると、
意見も出さずに”イエスマン”を演じて、
仲間の前では、
つまらない誉め言葉を並べ、
『何かお手伝いすることある?』と、
さも私は、
100%完璧でもう全部できてるから大丈夫と言わんばかり。
こういう人に限って、
他の人の陰口を口にしたり、
会社の不満や上司の不満を酒が入ると始まってくる。
その行為のすべてが、
”他人軸”を表面的にとらえて、
いつも自分を演じているストレスのようなもの。

こういう人は、
いざという時、
心が折れやすいし、
口先だけのことが並ぶから頼りにならない。

いつも言っているけど、
人生は自分が生きる「人生道」だ。
”他人軸”ではなく「自分軸」を忘れずに、
まずはやることをしっかりやる。
これが他への”お役立ち”の「本質」だ。

その時は正しいと思う価値観や基準も、
どこかで気付きを得れば修正できる。

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