《”ねぎたけ”こと・・・禰宜 猛(ねぎ たけし)です!♪》
「後ろを振り返るより前を見ろ!」 ー32-
私達人間の「行動原点」は”欲”である。
”欲”であるために、
そのゴールの質や量を見測るのに他人(他社)との比較でしか、
自分の立ち位置を見測れなくなっていく。
そういう人は、
人生なら、
他人よりも学歴が高いこと、
他人よりも収入が多いこと、
他人よりも名が売れていること、
こういうことが自己評価の基準の一つになっていく。
ビジネスなら、
競合他社に勝つことこそがその目的のように誤解が始まる。
例えば、
地域一番店になるとか、
他店に対して、
絶対的な差をつけて優位に立つことこそが目的と思い込んだり。
だから他社・他店のことが気になって仕方がない。
こんな事例がある。
ある小さな温泉街の宿に雇われたコンサルタントが、
『この小さな温泉街で断トツの1位になることです。
他の宿がやらないようなことをやり、
絶対的な差別化を行うことが自社の”価値”になり「勝ち」につながるんです』
そして高い投資をして他の宿には無い付加価値を付け、
一気に温泉街の客を引き寄せた。
ところが・・・・、
他の宿はどんどんと疲弊していき、
結局は温泉街そのものが疲弊する引き金になってしまった。
これが同業他社との愚かな競い合いを語る実事例であるが、
私達の人生もビジネスも、
”欲張ったら”終わりだ!
世の中は
「支え合い助け合い共感・共鳴」の中で成り立っている。
この「原理原則」を忘れると、
いくら宣伝をして、
『我が社が№1です!』とPRしたところで、
一時的な歓喜現象を追い求めることになるだけである。
企業内の人材教育も、
こういう観点から取組んでいかないと、
社内の”関係”は築けても「関係性」の築けない組織を作ることになっていく。
既に時代は、
情報化社会の終末を迎え、
「ハート情報化社会」と呼ばれる世界に入り込んでいる。
情報を集め、情報を処理するだけの時代は終わった。
”欲張らないこと”。
これが人生もビジネスも前向きになる唯一の方法かもしれない。