第2,894号・ブログ

《”ねぎたけ”こと・・・禰宜 猛(ねぎ たけし)です!♪》
「この春、社会人になった君に贈るメッセージ」 -15-

 

最近は”健康経営”などという言葉が叫ばれ、
中には、
従業員の健康管理さえも企業責任だなどと、
とんでもない本末転倒なことを考えている人もいる。
昔から、
欧米に比べると、
休日は少なく、
勤務時間と残業は多いのが我が国の特徴のようにいわれ、
その昔、
日本人は”エコノミックアニマル”などという呼び名さえ付けられたことがある。
(本当に欧米人が言っているのか?日本のマスコミが作り上げた言葉なのかは定かではないけど・・・・)。
良いイメージではないことだけは確かだ。

私は「健康経営=従業員のやりがい」だと確信している。
”やりがい”というのは会社が与えてくれるものではない。
誰かが整えてくれるものでもない。
全ては自分の取組方で決まる。
こんなことを言うと、
『先生!もう時代が違うんですよ』と
お叱りを受けるかもしれないけど、
働いて、
お給金を頂くということは厳しいもの以外には無い。
私は独立して、
はじめてこれを実感した。
以前にもお話ししたことがあるが、
私の本セミナー(2日間)は、
受講料をお一人120,000円頂戴している。
この金額は、
初めて企業内研修でこれを取入れてくださった
会社の社長さんが研修の終了後にご評価してくださった金額。

最初にセミナーを行った時、
価格をいくらにして良いのか判らなかった。
それなら・・・、
『受講してくれる人に決めてもらおう!』と決めた。
そして、
こちらの企業さんで研修セミナーをやらせていただいた時に、
金額欄に”0”を一つだけ記入して出させていただいた。
ちょうど10名受講され、
その3日後に、
基本料1,200,000円と消費税が振り込まれてきたのを覚えている。
それで今の120,000円という金額が決まった。
でも私は毎回、
「最低でもその金額の倍の”仕事”をしよう!」と心に決めている。
そうでなければ、
668回も続けてくることは叶わなかっただろう。
考えればサラリーマン時代は、
黙っていても25日になるとお給料がいただけた。
会社の業績の善し悪しは耳にしても、
直接的な危機感を持ったことはどれだけあっただろうか?
企業が組織として、
自分たちの”生業”を死守していかなければならいのが職場。
業績の落ち込んだ時や、
ここぞという時には、
寝食も忘れて動かなくてはならない時だってある。
むしろ私は、
身体が動く若いうちに、
そういう修羅場をたくさん経験した方が良いと思っている。

でも、
中には必要のない時に、
ダラダラと居残って、
まるで、
「上司が帰らなきゃ帰れない」とった
表面的に”やってます”を演じているような働き方や、
朝から晩まで、
何時間も延々と続く〇〇会議などというものは、
絶対にやめた方が良いというか、
そんなものは生産性を低下させるだけで、
企業組織の中に必要ないと思っている。

だから、
その場の評価を得るためだけのような、
無防備な働き方はしない方が良い。
この”無防備”というのは、
他人から後ろ指をさされるような取組み方はするなということ。
与えられた仕事は自分でコントロールする意志力を固めること。
そうすれば、
仕事の生産性を向上させるノウハウなど、
いくらでも生まれてくる。
それを忘れると、
前途したような組織の渦に巻き込まれていく。

人生はいつでも、どこでも”自分が主役”。
その分、
自分が持たなくてはならない責任も増してくる。
経験を積むとはそういうこと。
表面的に健康管理をやったり、
従業員の食事を改善したり、
残業を数字の上でだけ減らしたところで意味は無い。
「真の健康経営」とは、
そういう意志気(意識)の従業員が集まった企業しか
成し得ることはない。

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