《”ねぎたけ”こと・・・「禰宜 猛(ねぎ たけし)です」♪》
「職場の人間関係はここがポイント」 -8-
某企業の内定者研修でこんなことがあった。
研修中に、
私の方から、
無記名によるあるアンケートに応えてもらった。
その中で、
内定者が入社を前に一番不安なことは何か?という問いに、
97%の人が出してきたのが「人間関係」。
中には、
職場の全ての人達と仲良くやりたい、
上手くやりたいという内定者がいたが、
私は、
この回答にだけは、
『そんなことは100%無理だから考えるな!』と
強く言い聞かせた。
それは実現不可能なこと。
いつも言っているけど、
”コミュニケーションの「本質」”とは、
他人と上手くやること、
仲良くやることではなく、
「他人と自分との乖離を見つけ、それを調整すること」
人間関係には”相性の法則”というのがある。
世の中には概ね、
”2:7:1”の割合で、
相性の良い人、普通の人、悪い人の分布が存在する。
あなたに対してもまた、
他人は同じ分布で受け止めている。
そこで先日の内定者研修では、
『誰か前に出てきて、
自分が仲間から
どんな相性を感じられているか
実験をしたい人はいますか?』と投げかけたところ、
一人の男性内定者が手を挙げてくれた。
そこで、
彼に前に出てきてもらい、
他の内定者は全員目をつぶって、
『自分は彼と相性が良い(合う、好感を持っている)と感じている人は手を挙げてください!』というと、
図らずも、
67名の内定者の内、
15名(22%)が手を挙げた。
同じように普通と感じている人は47名(70%)で、
余り良いイメージを抱いていない人が5名となった。
人間関係で、
全ての人から好かれ、
全ての周囲の人達と仲良く、
上手くやった人など歴史上に存在しないのである。