《”ねぎたけ”こと・・・禰宜 猛(ねぎ たけし)です!♪》
「いまなにか”悩み”あるなら読んで欲しいシリーズ」 ー37-
”心配事”を抱える人の多くは「現在の自分」が見え難くなっている。
昨日のブログでもお話ししたが、
それは、
抱えている”心配事”のほとんどは過去か未来のことだから。
特に「人間関係」の”心配事”というのは、
こういう状況下では構築していくのが極めて難しくなる。
こんな事例がある。
私が顧問をしていたパチンコ業界の某企業様でのこと。
そこで働く有名大学4年のK君。
4年間のアルバイト経験から、
『人事教育に投資を惜しまないF社に入社したいんです』と入社希望を出してきた。
ところが、
数週間すると入社を辞退したいとのこと。
よくよく話を聞いてみると、
K君はあくまでも入社したい意志は変わらないのだが、
お父様が頑としてOKを出して下さらない。
『どうしてもというなら勘当だぁ~!』とまで言われたらしい。
再度K君に意志を確かめると、
『自分は他社に行く気はありませんが・・・・親父があれでは・・・』と困惑しきり。
そこで私が顧問としてK君のお父様にお逢いすることになった。
お父様曰く、
『パチンコ屋に勤めさせるためにW大に入れたのではない
他にいくらでもある』ともうその頑なぶりは半端じゃない(笑。
向き合うこと数時間。
だんだんと見えていなかったものが見えてきた。
『禰宜さんチョッとお見せしたいものがあるんです』
そう言ってお父様は私を2階に連れて行った。
そこはK君の部屋の前だった。
『開けてみてください』
『・・・・・・』
私は唖然とした。
仕事場では、
アルバイトとして十分すぎる働きをしてくれているのに、
『これがぁ~・・・K君の部屋かぁ~?』
これでお父様が反対する理由の真意が理解できた。
それから8か月。
その場で彼がお父様に交わしたコミットメント(誓約)を実行することで翌春にめでたく入社。
あれから20年。
今では同社の運営本部長として活躍されている。
「人間関係」の”悩み事”の原因は、
そのほとんどが「現在の自分」にあるのかも?
「現在の自分」が見え難くなっていると”心配事”は減らない。