《”ねぎたけ”こと・・・禰宜 猛(ねぎ たけし)です!♪》
「天風哲学に「人の”在り方”」を見る!」 ー246-
天風哲学で私が学んだことの一つに、
「先を見ずいま目の前の足元だけを見据えて進む」。
若い頃の私は到底この域にはいなかった。
上司から仕事を指示されれば、
『よぉ~し必ず成功させて評価を得るぞ!』
『同期の中で必ず一番になるぞ!』
小さな作業も、
『いつ終わるのだろうか?○○までには必ず終わらせてやる!』
つまり、
”目の前の足元”のことよりも、
先のコトばかりを考えては妄想を膨らませていただけだった。
例えば、
これから目的地に向かって歩かなければならない時に、
『あぁ~いつになったら着くんだろうか?』
『○○までには到着できるだろうか?』と、
心の中は、
『まだ着かない!』
『まだ着かない?』の繰り返しで歩いている時と、
ただひたすら、
目の前の一歩一歩を踏みしめながら力強く歩いている時と、
同じ道を歩いているのでも、
その「歩く」ということに対する私達の心の状態には、
天と地ほどの相違が生まれてくる。
この学びは人生を活きる上でも大きな意義があった。
”目的地に到達すること”を「目的」として歩くのではなく、
目の前の一歩一歩を「目的」として歩くコトのほうが、
「目的」はよしんば、
最初に描いた状態とは違た状態を迎えることになったとしても、
その”「目的」に向かう「意志」”というものを変えないことの方がはるかに先へと私達を導いてくれることになる。
人生にとってこれほど大きな「気付き」はなかった。